街灯や工場、体育館などで見かける水銀灯。白熱灯よりも明るく、スイッチを入れるとブーンという低い音とともにゆっくり明るくなるという特徴があります。
実は水銀灯は、2020年以降新たに設置ができなくなります。そのため、水銀灯をLEDに入れ替える動きが日本各地で進んでいます。
入れ替えると大幅な省エネに
水銀灯はLEDに替えましょう
- 電気
水銀灯は2020年以降、入手できません
水銀に関する水俣条約が発効しました
水銀灯は水銀蒸気に放電することで光を発揮します。水銀は入手が簡単なため、電灯や体温計、電池などで広く使われていましたが、水俣病の原因となったことでその有毒性に注目が集まりました。
その後、日本が主体となって各国に呼びかけ、昨年8月に「水銀に関する水俣条約」が発効しました。これにより、条約参加国では今後一定濃度以上の水銀を使用した製品が作れなくなったのです。
LEDに換えると省エネ効果大!
実は水銀灯をLEDにすることで大幅に電気のムダを減らせます。明るく広い範囲を照らす目的で使われる水銀灯の場合、400W程度の発光量のものが主流です。しかしLEDであれば100Wほどで代替が可能です。
また、LEDは半導体を用いて電気のエネルギーを光のエネルギーに変換するため、放熱などのロスがありません。ところが水銀灯の場合、全体の60%ほどが放熱されています。
400Wの水銀灯の使用時は200度以上の温度になっています。そのためLEDに替えることで電気の使用を効率化でき、電気料金も減らせるのです。
主要メーカーでは蛍光灯の生産中止も
さらに日本の主要な照明メーカーは2020年までに蛍光灯の生産中止を表明しています。これは蛍光灯よりも電気の無駄が少ないLEDの普及を図るためです。
また、蛍光灯にも微量ですが水銀が使われているため、これらによる汚染を防ぐという目的もあります。
電気の効率的な使用は温暖化防止につながります。職場や家庭でのLEDの利用をご検討ください。