スタッフの自主性を引き出した達人
細やかな心配りが省エネにも奏功

省エネ経済効果・費用

お手軽度

約23%削減

2016年（2011年比）

浜口調査員が訪れたのは、愛知県清須市にあるセレモニーホール鳳凰殿。地域に根ざした葬儀場を目指し、細やかな心配りをモットーに、朝の開店前にはスタッフ全員でホールを掃除しています。

現地に浜口調査員が到着すると、スタッフとともに掃除する達人。同社では掃除の仕方が省エネにつながっているといいます。

以前は、業務用掃除機を使用していましたが、消費電力の少ない家庭用のものに変更。掃除機をかけるのはホールの隅だけで、その他は達人自らがカーペットクリーナーで掃除しています。熱心な達人を見たスタッフは、普段から積極的にごみを拾うようになり、掃除機の出番が減りました。

省エネをはじめたのは5年前。省エネタイプのエアコンに変え、必要のないところはこまめに消すようにしました。しかし、入り口のエアコンだけは常時オン。夏の暑い時期、お客さまが来場したときに涼しいと感じてもらえるように工夫した取り組みでした。また、屋根にはよしずを張り、室温の上昇を防いでいます。

さらに、およそ300本の照明は、すべてLED化。これまでは祭壇の蛍光灯が熱を発していましたが、5年前にLEDを使用したものを特注。24時間つけているため、エアコンの負担が軽減されたといいます。
こうした意識を全員で共有するため、朝のミーティングで省エネ方法を互いに確認するようにしています。

「社長をはじめとする幹部職員が省エネを率先して行っていたことで、私たちも自然と行動するようになった」と話すスタッフ。達人自ら行動したことが、スタッフの自主性を引き出していました。