2018年6月15日更新 Vol.80

ゲリラ豪雨対策は大丈夫?
他人事に思わず、準備しておきましょう!

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日本各地で短時間強雨が増えています


地球環境の変化により、各地で異常気象が発生しています。
気象庁が全国約1300箇所に設けたアメダスのデータによれば、1時間の降水量が50ミリ以上の「非常に激しい雨」と80ミリ以上の「猛烈な雨」がこの40年で増えていることがわかりました。


その一方で、雨の降らない日も増えているといいます。

つまり近年は、雨の回数は減ったが、降るときはまとまって降る傾向にあるといえます。


特にこれから夏にかけて、全国的に短時間で大量に雨が降る「ゲリラ豪雨」が多発すると予測されているので注意が必要です。

ゲリラ豪雨は非常に危険


ゲリラ豪雨が発生すると、地下鉄駅などの地下やアンダーパスの浸水、川・用水路の増水や土砂崩れなどが起こります。

東京消防庁の調べによると、近年の都市部は下水網が発達した結果、大雨が降り始めるとその数分後から河川の水位が上昇し、多摩川のような大型河川でも、40分間で30センチも水位が上昇した例が報告されています。

近年のゲリラ豪雨のように地域の処理能力を超えた大雨が降ると、思わぬ事故につながり、過去には多数の被害が出ています。

以下、東京消防庁ウェブサイトに記載されている「短時間豪雨における水害の危険性」をご紹介します。

●側溝や排水溝にゴミがたまると、水が流れず増水する危険性が増加する。
●地下室にいる場合、水圧でドアが開かず脱出できなくなるなどの恐れや地下に流入する水の勢いで避難ができなくなる恐れがある。
●車が水没した場合、水位がドアの半分程度に達すると、ドアが開かなくなる恐れがある。
●冠水した道路等では、マンホールの中へ雨水が激しく流入している場合がある。泥水で見えにくい場合、吸いこまれる恐れがある。

ゲリラ豪雨から身を守るには


では、ゲリラ豪雨から身を守るにはどんなことを意識すればよいのでしょう。

東京消防庁は、台風や集中豪雨に向けた備えとして以下を挙げています。


●事前に付近の危険箇所を把握する

●ベランダや屋上の排水溝の点検(掃除)や土のうを準備する。

●風で飛ばされそうな物は飛ばないよう固定するか家の中へ格納する。

●最新の情報を収集できるようにする

●避難場所や連絡方法などについて事前に家族と話し合う。

●非常用品(懐中電灯、携帯用ラジオ、救急薬品、衣類、非常用食料、携帯ボンベ式コンロ、貴重品など)を確認しておく

●水を確保しておく


また、各自治体では、自然災害の発生時に被害が予測される場所を記したハザードマップを作成していますので、一度目を通しておくことをお勧めします。

記録的短時間大雨情報にご注意を


なお気象庁は、数年に一度程度しか発生しないような短時間強雨を観測したときは、「記録的短時間大雨情報」を発表します。
情報発表の基準は地域によって異なりますが、この情報が発表されたときは、周辺で土砂災害や浸水害、河川の洪水害の発生につながる大変危険な状況です。
周辺道路の冠水などに注意し、早めの避難を心がけましょう。


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