今回は大阪府大阪市にある富士興業株式会社の省エネを紹介します。製鉄所で製造された鋼材の受け入れ・保管、自動車工場などへの運送を行っている会社です。倉庫には7トンの鋼材が1000個も保管されています。ここに達人が開発した新しいシステムを導入し、省エネにつながったといいます。
省エネ経済効果・費用
お手軽度
電気使用量
約31%削減
2014年(2007年比)
省エネ施策
- 管理システム導入でクレーンの稼動時間が短縮
省エネ施策
1 物流技術の向上を通じて社会貢献
2 自社開発の管理システム
達人が見せてくれたのは、倉庫のなかにある鋼材の位置情報などを管理するシステム。こうしたシステムの導入には多額の費用がかかるため、以前は作業員が一つひとつの鋼材置き場を覚えていました。ですが、こちらでは自社でシステムを開発できたため、外注に比べ1/7のコストに抑えられたそうです。
3 クレーンの動作を増やしていた原因
システム導入後、作業効率を上げるだけでなく、クレーンの稼働時間を短縮でき省エネにもつながったと話す達人。これまで出荷依頼があるとクレーンの操縦者にわかるよう鋼材に目印となる貼り紙をしていました。しかし、どれが出荷する鋼材なのかがわかりにくい上、出荷予定の鋼材の上に別の鋼材が置かれるなど、非効率なケースもありました。
4 出荷状況に応じて積み方を変更
現在は出荷する鋼材をシステム上で色を変え、その情報をクレーンの操縦者と瞬時に共有できます。そのため、出荷予定の鋼材の上に別の鋼材を置かなくなり、クレーンの稼働時間が短縮しました。その他にも照明に人感センサーを採用するなど、電気のムダを削減しています。
企業プロフィール
- 会社名
- 富士興業株式会社
- 地域
- 大阪府大阪市
- 業種
- 倉庫・運輸
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