2018年9月25日更新 Vol.90

省エネは秋から冬にかけてが
効果ありです!

  • 電気

猛暑の夏がやっと終わりました


2018年の夏、日本列島は猛烈な暑さに襲われました。
6~8月の平均気温は、関東甲信・東海・北陸地方で平年比+1.7℃となり、1946年の統計開始以降、最高を記録しました。


関東甲信地方の6月29日の梅雨明けに始まり、埼玉県熊谷市では7月23日に観測史上最高気温となる41.1℃を記録、以降も全国の都市で最高気温が次々と塗り替えられました。


そんな夏の暑さが一段落した9月。皆さまのご家庭でもクーラーを使う機会が徐々に減ってきているのではないでしょうか。
今回は秋から冬に向けた省エネ法について紹介します。

夏より冬の方が電気を使う

電気を多く使う季節というと夏だと思いがちですが、旭化成ホームズくらしノベーション研究所のデータによれば日本の家庭の多くは夏より冬に電気を使っています。
家庭での用途別電力消費量の調査によれば8月の電気使用量556.39kWhに対し、2月の電気使用量は730.56 kWhとなりました。

その原因は給湯と暖房。使用量が夏と冬で約2倍も違うそうです。

そこで、秋から省エネ活動を意識し行動することで、冬の省エネにつながります。
冬場の平日の電力ピークは18時ごろです。このピークは帰宅後、一斉に照明や暖房、調理器具をつけるために発生します。
夏場のピークが会社などで冷房を使う14時ごろなのとは対照的ですね。

照明・家電の使用量を抑えるには

暖房・給湯・照明・家電それぞれの使い方を見直し、変えていく。そこで意識したいのがムダを探し、削っていくことです。
以下、例を挙げます。

●冷蔵庫
夏と同じ温度設定にしていませんか?秋以降は設定温度を上げても食材に与える影響は小さいです。

●テレビ
「つけっぱなし」「ながら視聴」を見直しましょう。40インチ液晶テレビであれば1日1時間のつけっぱなしをやめることで年間67.5kWhの節約になります。

●給湯
お風呂はなるべく連続で入り、追い炊きをやめましょう。180リットルのお風呂で1日1回約5度の追い焚きをやめた場合、1年で約200kWh(720メガジュール)の節約になります。なお、給湯温度を下げるのも効果的です。

●その他
家を空ける際は、給湯器や温水洗浄便座、パソコンやルーターなどの電源を切っておけば、ムダな電気の使用が抑えられますよ!

涼しくなった秋から、できることを始めよう

窓を開けると涼しい風が入ってきて、月を見ながらおだんごを食べるお月見や、マツムシやコオロギ、キリギリスなど虫の声を聞き分け愛でる、日本にはそんな秋の楽しみ方があります。
秋の夜長は省エネを通じて季節の移ろいを感じてみてください!

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