2018年8月25日更新 Vol.87

エネルギー消費ゼロのスマートな住まい
ZEHをご存知ですか?

  • 電気

自宅のエネルギー消費をゼロにする


皆さん、ZEH(ゼッチ)という言葉を聞いたことがありますか?
これは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」のこと。住宅外皮の断熱性能などを大幅に向上させ、高効率な設備システムを導入することで、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現します。


さらに再生可能エネルギーを導入することで、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指す住まいのことです。
経済産業省は2020年までに住宅メーカー等の建築する注文住宅の過半数でZEHを実現するのが目標としています。

窓、壁、床は断熱で快適

ZEHはエネルギーの利用を抑えるために断熱機能を強化しています。壁や屋根は外気の影響を室内に伝えにくい素材を使い、さらに窓やドアも断熱性能を高めることで、夏でも冬でも温度が変化しにくい住宅を実現しています。
さらにメーカーによっては立地条件などを考慮し、「夏場の風の通りをよくする住宅」なども提供しています。

こうした工夫によって、一般の住宅よりも空調機器などの使用が抑えられるため、エネルギーのムダな消費が減らせます。

省エネ機器と創エネ機器

ZEHに付随する換気、照明、給湯システムなどはすべて省エネ認定済の機器です。
また、太陽光発電と蓄電池をセットにした住宅も多くあり、自家消費する電気よりも発電量のほうが多い家庭では、余った電気をFIT(再生エネルギーの固定価格買取制度)で売電することも可能です。

ちなみにテレビや冷蔵庫といった家電も省エネ性能の高いものを購入すれば、ZEH建築の際、補助金が受けられるというメリットがあります。

いいことだらけのZEH、デメリットはないの?

ここまでZEHのメリットをお伝えしてきましたが、デメリットはないのでしょうか?
これはずばり価格です。
通常の新築住宅と比べると、ZEHに対応した機器を導入する分、価格が高くなります。

家族構成などによって変わってくるので一概には言えませんが、一般的な省エネ型新築住宅の建築費が1500万円から2000万円くらいとすると、ZEHは2500万円くらいというのが各住宅メーカーの相場のようです。

ただし、ZEHにすれば光熱費が抑えられるため、長い目で見ればお得だともいえます。また、ZEHは集合住宅にも存在します。興味のある方はぜひ探してみてください。

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