2018年8月5日更新 Vol.85

江戸時代の知恵で約-2℃!
打ち水大作戦に参加してみよう

  • 電気

江戸時代からの知恵を引き継ぐ


8月に入り夏も真っ盛り!太陽が照りつけたアスファルトは、水を巻いたらジュッといいそうなくらい暑い。そんなとき日本では打ち水を涼の手段としていますが、この文化は江戸時代から始まったそうです。きょうは、今なお続く打ち水をイベントとして楽しめる「打ち水大作戦」についてご紹介します。

打ち水大作戦ってなに?


打ち水大作戦とは、残り湯などの二次利用水を使って皆で一斉に打ち水をするイベント。2003年からヒートアイランド現象に対して、どれだけ効果があるのか検証する目的で始まったといいます。誰もが気軽にたのしく参加できる環境保全活動で、近隣コミュニティの再生などの副次効果も期待されています。

打ち水の効果はあるの?


「打ち水の効果に関する社会実験と数値計算を用いた検証」によると、最大で2~2.5℃ほど気温が低下すると予測されています。それは大きい!ちなみに男女間でも体感温度に2℃ほど差があるそうです。オフィスや就寝時のエアコンの使い方を考えると、だいぶ大きな効果があると感じました。

二次利用水を使って電気使用量を改善


ここで打ち水大作戦、唯一のルールをご紹介。それは水道水は使わず二次利用水を使うこと。ご家庭では風呂の残り湯や米の研ぎ汁、雑巾がけのすすぎ水などがあります。水をムダにしない打ち水で体感温度を下げ、エアコンの使用率を下げる、環境に配慮した取り組みですね。

環境活動に一歩踏み出そう


このイベントは全国各地で開催されています。打ち水だけでなく、ほかのイベントも開催されていたり参加賞がもらえたりする企画もあるようです。また、イベントに参加できない場合でも、打ち水はご自宅の庭やベランダですぐに行えます。皆さんも昔の知恵を継いで、環境にやさしい活動を始めてみませんか♪

「打ち水大作戦」のイベント情報はこちら!
http://uchimizu.jp/events/

関連動画