2017年8月5日更新 Vol.49

「光色」について
3分でわかる「LED電球のキホン」②

    • 電気



購入検討者の参考になるような「LED電球のキホン」について、3回にわたって紹介していく本コラム。前回、LED電球がなぜ高寿命なのかと、「光の明るさ」を表すルーメンについて説明しましたが、今回は、「光色」とそれぞれの部屋に適した色について紹介します。

白系とオレンジ系、その違いは?


白っぽい光は「昼光色」、オレンジ色っぽい光は「電球色」と呼ばれることが多いですが、メーカーによっては、より細分化して分けている場合もあり、基本的には下記のような電球の色が存在しています。色温度とも呼ばれ、太陽光や自然光、人工的な照明などの光源が発する光の色を表すための尺度で、単位はケルビン(K)です。

色温度単位(ケルビン)色味光の種類
電球色約3000K暖色系 (黄色やオレンジ色)朝日、夕日
白熱電球、ろうそく
温白色約3500K
白色約4200K白系
昼白色約5000K太陽光
昼光色約6500K寒色系 (青色)

例えば、コンビニやスーパーは白系で明るく、反対に雰囲気の良さを演出する場所は、オレンジ系が使われることが多いです。一般的に昼光色に近い方が頭がさえる、火を連想させる電球色は落ち着きを与えてくれます。使用する場所の用途にあわせて選ぶとよいでしょう。

どの光色をどの部屋に使うのがオススメ?

●リビング……電球色・白色・昼白色
ゆったりくつろぐことの多いリビングはオレンジ系の光がオススメ。ただ、リビングで仕事や読書をすることが多い方は白系がよいでしょう。

●キッチン・ダイニング……電球色・温白色・白色
オレンジ系の光は優しい立体感を生み、料理を美味しく見せてくれる効果があります。食材だけでなくお皿やフォークやスプーンなどもきれいに見えます。

●書斎……昼光色・昼白色
部屋で仕事や勉強をしたり、真剣に本を読んだりするのであれば、視認性が高く頭も冴える白系がおすすめです。

●子ども部屋……昼光色・昼白色・白色
元気いっぱいに遊ぶ子ども部屋には白系がベスト。勉強部屋として使い場合も多く、視認性や安全面でもおすすめです。

●寝室……電球色・温白色
就寝前は、快適な睡眠に導くためにもオレンジ系がオススメ。就寝前に読書をされる方も、そのまま寝る体制になる暖色系がよいでしょう。

まとめ

結局はそこで暮らす方の好みやライフスタイルによるのですが、着替えをする部屋の光色は、やはり白系がオススメ。オレンジ系の色だと外出後に、思っていた印象と違うなる場合がありますので注意が必要です。今は、リモコンやスイッチなどで多段階に「光色」を変えられるタイプのLED照明がありますので、それを選んでおけば間違いないでしょう。

LED照明推進協議会「LED電球の特徴と選び方のポイント」
http://www.led.or.jp/led/led_denkyu.html

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