2017年7月15日更新 Vol.47

より長持ちでさらに省エネ!
3分でわかる「LED電球のキホン」①

    • 電気



東京都は、7月10日より「家庭におけるLED省エネムーブメント促進事業」をスタートさせました。都内の家電店に、自宅で使用している白熱電球2個以上を持参した都民に対して、LED電球1個と無償交換し、省エネアドバイスを実施するという取り組みです。目的はLED電球の普及と家庭での省エネ行動の拡大です。


東京都の取り組みは一例ですが、LED電球の価格が手ごろになってきたこともあり、今後はさらなる普及が予想されます。そこで本コラムでは、購入検討者の参考になるような「LED電球のキホン」について、3回にわたって紹介していきます。今回は、LED電球がなぜ高寿命なのかと、「光の明るさ」を表すルーメンについて説明します。

そもそもLED電球ってなに?

LEDは発光ダイオード(Light Emitting Diode)の頭文字です。ダイオードとは、人工的に電子が1個足りない原子(P型)と人工的に電子が1個多い原子(N型)を直列に接合したシリコンやゲルマニウムといった半導体(条件が揃ったときだけ電気が流れる物質)のこと。電気のエネルギーを光のエネルギーに直接変換し、光を発するため、他の電灯に比べて効率が高く、白熱灯の20~40倍も長持ちするのです。

明るさの指標がワット相当→ルーメンへ!

ルーメンとは、すべての方向に放射される「光の明るさの量」を表す単位で、数値が大きいほど明るくなります。LED電球が市場に出始めた2000年代ごろは、明るさを表す基準は各メーカーが独自に定めたもので、商品のパッケージに書かれている照度の目安も測定条件があいまいでした。このため、同じワット相当のLED電球に付け替えても、以前より暗いという印象を持つ方もいました。

業界団体の日本照明工業会(JLMA)により、LEDランプの製品にはルーメン(lm)の表示をするというルールが設定され、2011年7月以降、LED電球の明るさの指標は、従来の「◯ワット相当」から「ルーメン」の表記へ統一されました。(現在は、併記されている場合が多いです)

一般電球タイプ(E26口金)
電球タイプ20W相当30W相当40W相当50W相当60W相当80W相当100W相当150W相当200W相当
ルーメン(lm)170~325~485~640~810~1160~1520~2400~3330~

まとめ


ルーメンは、あくまで人間の目が感じる明るさを数字で表したもので、照明器具の使用状態や部屋の大きさなど様々な条件で変化します。そういった意味では、ルーメン値はもちろん、どういった条件で使うのかもポイントとなります。

次回は、 光色について紹介します。

東京都「家庭におけるLED省エネムーブメント促進事業」
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2017/06/26/07.html

LED照明推進協議会「LED電球の特徴と選び方のポイント」
http://www.led.or.jp/led/led_denkyu.html

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