2016年09月25日更新 Vol.18

やってはいけない節約術!
トイレのタンクに「ペットボトル」はNG

  • 水道

流れない!さらに水があふれる危険性

トイレの節水、と聞いたときに多くの方が想像するのは、「トイレのタンクにペットボトルを入れて、使用する水量を少なくする」というものではないでしょうか。しかし、良かれと思っていたこの節約術は思わぬトラブルを招いてしまう恐れがあるのです。

排泄物がしっかり流れない

タンクにペットボトルを入れると一度に流す水量が減ってしまうため、排泄物を下水まで送る力も弱くなり、詰まりの原因となります。便器の下がすぐに下水になっているわけではないことを知っておいたほうがよいでしょう。紙づまりや、排水不良で雑菌がわく原因にもなります。

タンク内の器具に引っかかる

ペットボトルは水に浮く性質があるため、タンク内の動作を阻害する可能性があります。たとえば、タンク内の水位調整リングや浮玉に異常があると、水が止まらなくなるほか、逆に水の流れが悪くなることがあります。

これらを放置していると、流した水が逆流してトイレが大洪水に!業者を呼んでの対応となると、節約したはずの水道代は一気に吹き飛んでしまいます。

トイレの正しい節約術はこの2つ!

1)レバーで流す水量を分ける

すぐに実践できる方法です。「小」は「大」に比べて、ペットボトル1本分(2リットル)ほど少ない量で流れます。小用時なら「小」でも問題なく流せますので意識して行ってみましょう。

2)節水型便器に取り替える

日本の一般的なトイレの1回あたりの水量はなんと約13リットル。しかし最近では、その半分以下の節水がなされているのです。もちろんこの水量でもしっかりと洗浄ができるように設定されているのでご安心ください。

トイレに節水型の流れが取り入れ始めたのが1990年代以降。それ以前のトイレを使用されている場合は、思い切って節水設計の新しいトイレに取り換えてみてはいかがでしょうか。

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