2016年09月15日更新 Vol.17

十五夜の月あかりの下で考える
本当に必要な照明の『時間』と『場所』

  • 電気

照明の使い方3つの工夫!

9月に入り、暑さもひと段落。ようやく過ごしやすい気候となってきました。
今年(2016年)の十五夜は9月15日。家の照明やエアコンを消して、月あかりの下でゆっくりと家族で過ごすのもいいですね。

秋は、エアコンの使用時間が減って、電気使用量も抑えられる時期です。
そこで、このタイミングで、エアコン以外の省エネの方法について少しだけ考えてみてはいかがでしょうか。今回は、照明の使い方を工夫している3つの企業の事例をご紹介します。

1)日の出・日の入り時間をチェック!

みなさんご存知の通り、1年のうちで最も日の入りが早く昼間の時間が短いのは、冬至(12月)。逆に日の入りが遅いのは夏至(6月)といわれています。
たとえば東京の日の入りを調べてみると、冬至のころの日の入りは16時30分。夏至のころは19時。同じ場所でも季節によって2時間半もの差があるのです。

※日の入り時間は国立天文台HPの各地のこよみ表を参考に算出
http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/


福岡県太宰府市のある会社では、玄関や駐車場で利用している外灯の点灯時間を季節に合わせて変更。日の入り時間に合わせた効率的な使い方を心がけています。
最近は、季節に合わせてタイマー設定できる優れものも販売されていますので、みなさんの会社での使い方も一度見直してみることをおススメします。

2)滞留時間と用途を見極めて明るさを選ぶ!

続いては、接客業でも可能な照明使用の工夫。
静岡県富士市にあるスポーツジムでは、フロントや更衣室、スタジオなど、お客さまが来館されてから、必ず利用する(通過する)場所の滞留時間に合わせて、照明の明るさを決めています。

お客さまが安全に利用できる明るさを考慮したうえで、滞留時間の短いフロントや廊下、階段は思い切って照明を抑える。一方でスタジオや浴室などは明るく。外光の入る窓側を中心に、時間帯によるオンオフもこまめに行っています。
利用客が頻繁に行き交う商業施設でも、利用状況をしっかりと見極めることで、メリハリのある照明の使い方が可能です。

3)間引き照明の場所を一工夫!

最近では、市や町の公共施設などでも、廊下やトイレの照明を間引いて利用している場所を目にすることがあります。
必要以上に館内を明るくする必要はありませんが、照明を減らしたとしても、明るい印象を残すことができたら、と考える方も多いのではないでしょうか。

そんなときには、間引きをする場所に一工夫です!
大阪府堺市にある老人介護施設が取り組む間引きの方法は、壁に近い照明を残すこと。
壁が白やクリーム色などの明るい色の場合は、照明の明かりが壁に反射をして、全体的に明るい印象に。同じ照明の数でも、壁から離れた場所の照明を残すよりも、明るさを保つことができるのです。

いかがでしょうか。照明の使い方ひとつをとっても、『場所』や『時間帯』などを工夫することで、さまざまな省エネ効果が得られそうですね。
今回の事例をもとに、みなさんの会社でも設備の使い方を見直してみてはいかがでしょうか。

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