家庭から出る生ごみの水分量は70~80%と言われており、特に夏場などは腐敗しやすく放置しておくと悪臭を放ちます。
生活していくうえで避けては通れない生ごみ問題ですが、焼却時にも多くのエネルギーが使われ、CO2排出量増加の原因にもなっています。
今回は生ごみの減量につながる4つの手法をお伝えします。
家庭の生ごみ問題と上手に付き合う方法
快適な台所が環境保全にもつながる?!
- リサイクル
生ごみ減量につながる4つの手法
1)買い物はチラシを確認し、献立は計画的に
まずは基本中の基本として、とにかく余分な食料品を買わないこと。買い過ぎ防止が生ごみの発生を防ぐのはもちろん、無駄遣いの抑制にもつながります。
お店での衝動買いを防止するためには、チラシを事前にしっかりとチェックし、1週間単位など長期的な献立を考えて買い物をするくせをつけましょう。
2)それぞれの野菜に適した保存方法を知る
使いきれずいつの間にか腐らせてしまうことの多い野菜類。
野菜の保存を考える上で大切なことは、「野菜は生きている」ということ。野菜を長生きさせるには、それぞれのタイプに合わせて保存することが大切です。新聞紙や外葉で包んで野菜室に入れるなど最適な環境を提供することで、ぐんと美味しく、そして長持ちさせることができます。
3)生ごみを捨てる前にひと工夫
誰でも簡単にできる工夫として、生ごみを捨てる前にぎゅっとひとしぼりすること。減量につながり、腐敗を遅らせることができます。
東京都板橋区のホームページでは、生ごみの処理方法として米ぬかを使用した「風乾」が掲載されています。米ぬかには消臭効果や発酵促進効果があるほか、乾燥により減量になります。
4)生ごみ処理機も積極的に活用
導入費用はかかりますが、手軽に生ごみ処理をするなら機器を活用するのもひとつ。身近なのが、最近のマンションなどでよくみかけるディスポーザー。シンク下に設置する生ゴミ処理機で、水と一緒に生ごみを粉砕させ下水道に流す仕組みです。
また今注目を集めているのがバイオ生ゴミ処理機。家庭から1日に出る生ゴミの量(約700g)を約24時間で分解し、水と炭酸ガスに変えてしまいます。
これらの方法を実践することで、台所の嫌な臭いを防ぐのはもちろん、ごみの減量で収集車両の燃費が向上。さらに焼却時の燃焼効率も向上し、環境負荷の低減にもつながります。ご家庭にあった方法でさっそく試してみましょう。