第327回の出演企業は、「新羽金属工業株式会社」。
神奈川県横浜市にある金属熱処理工場を訪ねます。図面1枚あれば、材料の調達から製品化まで一貫して請け負うことができるこちらの会社。自動車部品をはじめ、熟練した職人が生み出す製品はどれも高い品質を誇ります。
省エネ経済効果・費用
お手軽度
電力ピーク
約26%削減
2016年(2008年比)
電気使用量
約7%削減
2016年(2008年比)
省エネ施策
- 電気炉の稼働開始時間をタイマーで調整
- 隙間のないよう部品をセットし電気炉の稼働台数を減らす
省エネの背景
ONE STOPの生産体制が強み
省エネ施策
1 よーいドンで一斉スタート
工場内には電気炉が7台。電気エネルギーによって部品を加熱することで、金属の硬さや強さを増すことができる機械です。
最も稼働率が高い時間は、夕方から翌朝にかけて。それぞれの電気炉は処理する部品の大きさや工程によって稼働時間が異なりますが、以前は全て同時に稼働させていたため、電力ピークを迎えていました。
電気料金削減のカギ!「電力ピーク」とは?
電力ピークとは一日のうちで最も電力使用量の高い30分間の値。電気を多く使う店舗などの企業(高圧契約の場合)では、この値で1年間の電気代のもとになる基本料金が決まります。
2 炉の稼働開始時間を調整
達人は、これまでの職人としての経験やデータをもとに、電気炉の稼働開始時間をタイマーで調整。それぞれの最大出力、つまり消費電力が最も高くなるタイミングをずらしました。
こうしたことによって製品や仕上がりに影響することなく、電力ピークを抑えることができたのです。
3 炉の稼働台数を減らす工夫
電気炉のタイマー設定が電力ピークを抑えるポイントとなっていましたが、さらに電気炉に部品を並べる際、隙間のないようにセットしていると話す達人。
電気炉の稼働台数を2台から1台に減らすことができ、省エネにつなげました。
まとめ
ダブルのセットが生んだ省エネ効果
「隙間のない“セット”」とは、電気炉のタイマーのセットと部品のセットの仕方だったんですね。
職人としての経験やデータをもとに、電気炉の稼働開始のタイミングを調整することで、大きな省エネ効果を生み出していました。
企業プロフィール
- 会社名
- 新羽金属工業株式会社
- 地域
- 神奈川県横浜市
- 業種
- 金属熱処理
- 従業員数
- 16人(2016/9/1現在)
同様の業種の動画
- 同様の業種の動画はありません
同様のキーワードの動画
- 同様のキーワードの動画はありません