第313回の出演企業は「阿字ヶ浦温泉のぞみ」。
茨城県ひたちなか市にあるこちらの温浴施設の自慢は、保湿成分の高い天然温泉。日本各地にある火山性の温泉とは違い、古代の海水などが、何千年と言う時間を経て濃縮・熟成され、地下に閉じ込められたものです。
省エネ経済効果・費用
お手軽度
電気使用量
約18%削減
2015年(2008年比)
電力ピーク
約27%削減
2016年(2008年比)
省エネ施策
- 源泉を少しずつ汲み上げるポンプに変更
- タンクや配管の保温性を高めて重油を削減
- 休憩室はお客さんの意見を取り入れて室温調節
省エネの背景
「古代の湯」ともいわれる貴重な温泉
省エネ施策
1 源泉を汲み上げるポンプに多くの電力を消費
地下から汲み上げた源泉を大型タンクへ貯め、ボイラーで温めてから浴槽へ送っています。以前はタンク内の源泉が一定量減ると一度に大量に汲み上げる仕組みだったため、ポンプが多くの電力を消費。エアコンの稼動と重なり電力ピークに達していました。
電気料金削減のカギ!「電力ピーク」とは?
電力ピークとは、一日の中で最も高い消費電力値のこと。電気を使用する時間帯をずらしてピーク時の使用電力を抑えることで、電気使用量の低減が見込めます。
2 ポンプの仕組みと稼働方法を見直し
達人はポンプの仕組みそのものを変更。お湯の使用量に応じて少しずつ汲み上げることで、ポンプの使用を分散。さらに電力ピーク時は、タンク内のお湯の容量を確認して一時的に停止しています。
3 お客様の意見を取り入れ快適な休憩室へ
休憩室ではお客様の様子を確認し、さらに直接意見を伺ってエアコンの設定温度を調節。またスタッフがフィルターをこまめに掃除することで、効率的なエアコンの稼働を心がけています。
まとめ
電気以外にも積極的な省エネ活動
そのほかにも、源泉を貯めるタンクには発砲ウレタンを吹きつけ、配管には断熱材を巻くことで保温性を高める工夫も。ボイラーの稼働を抑え、重油の使用量も削減しています。
企業プロフィール
- 会社名
- 阿字ヶ浦温泉のぞみ
- 地域
- 茨城県ひたちなか市
- 業種
- 温浴施設
- 従業員数
- 35人(2010/2/1現在)
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