今回は岐阜県関市にある食品加工会社、株式会社後藤孵卵場 美濃かしわの省エネを紹介します。工場では鶏肉を切り分けたり、加熱処理をした商品の製造など1日におよそ3トンもの鶏肉を加工しています。さっそく浜口調査員が工場に入ると、急速冷凍庫の使い方を工夫して省エネしているようです。
省エネ経済効果・費用
お手軽度 

電気使用量

約12%削減
2015年(2014年比)
電力ピーク

約7%削減
2014年(2013年比)
省エネ施策
- 急速冷凍庫の立ち上げ時間、稼働時間を変更
- 製氷機の稼働時間を短縮
- 地下水の汲み上げポンプの稼働時間を短縮
省エネ施策
1 日本で唯一純国産鶏の遺伝子を保有

2 急速冷凍庫の稼働をずらす

これまで急速冷凍庫を稼働させていたのは18:00。しかし、この時間はミキサーやスチーマーなどほかの機械やエアコンの稼働が重なり、一気に電力ピークに達していました。そこで達人はすべての作業が終わる19:00から急速冷凍庫を稼働させ、ほかの機械の使用と重ならないようにしたのです。
電気料金削減のカギ!「電力ピーク」とは?


電力ピークとは一日のうちで最も電力使用量の高い30分間の値。電気を多く使う店舗などの企業(高圧契約の場合)では、この値で1年間の電気代のもとになる基本料金が決まります。
3 製氷機の稼働時間を短縮

また1日およそ1.7トンの氷をつくる製氷機の使い方も工夫しています。午前中はバットと呼ばれる商品用のケースを洗浄機で洗うため、電気使用量が増えます。そこで8:30~13:00までは製氷機を停止。これにより電気使用量を改善すると同時に、電力ピークも抑えているのですが…氷は溶けないのでしょうか?
4 必要な分だけ使うことが省エネの基本

達人は春までは寒く、夏は冷蔵庫で氷を保管するため問題ないといいます。さらに製氷や加工、製造などに使う地下水の使い方にも工夫が。以前は敷地内の2台のポンプを24時間稼働させて水を汲み上げていましたが、現在は作業に必要な水の量を見直し、19:00~翌7:00までは1台のポンプのみ稼働させています。
企業プロフィール
- 会社名
- 株式会社後藤孵卵場 美濃かしわ
- 地域
- 岐阜県関市
- 業種
- 鶏肉の加工・卸売
- 従業員数
- 30人(2015年1月1日現在)

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