2018年4月5日更新 Vol.73

みんなはエコバッグ持ってる?
レジ袋は「もらう」から「買う」時代へ

  • リサイクル・その他

レジ袋は「もらう」から「買う」時代に


ここ数年ですっかり世間に定着したスーパーレジ袋の有料化。これまで当たり前のように配られていたレジ袋がなくなると、はじめは不便に感じることもあったのではないでしょうか?急な買い物にもエコバッグが必要になったり、別途ゴミ袋を購入したり…。ではなぜこうした取り組みが広がっているのでしょう?

レジ袋有料化の背景って?


日本の経済は高度成長期以降、大量生産・大量消費・大量破棄によって発展してきましたが、次第に廃棄物の処理が追いつかなくなりました。そこで1995年に「容器包装リサイクル法」が施行され、家庭から出る容器包装廃棄物のリサイクルに着手。続く2007年の「改正容器包装リサイクル法」の施行により、レジ袋の対策が始まりました。

なんのための有料化?


レジ袋の原料はポリエチレンなどの石油化学製品。つまり石油からつくられるプラスチック製品のため、処理するのにも多額の費用がかかります。また、日本ではレジ袋を約300億枚(1人あたり300枚)/年消費していて、年間60万klの石油を使います。マイバッグを持参すれば石油の使用が減り、1世帯あたり約58kg/年のCO2排出量を抑えられるそうです。

さまざまな利点を発見


さらに家庭の生ゴミは水気を含んだままレジ袋に入れて捨てられることが多く、ごみの増加も問題になっています。レジ袋をもらう習慣が減れば、一人ひとりの意識が変わり、ごみの捨て方にも工夫が生まれるかもしれません。レジ袋の有料化は、スーパーのコスト対策だけでなく石油資源、環境問題への対策につながるなど、さまざまな利点がありました。

ちょと意識するだけでいい


レジ袋は便利であっても、そこにはたくさんの労力や費用、環境への負荷がかかっています。まだ地域やスーパーによってレジ袋が有料化されていないところもありますが、エコバッグを持っていなくても、自分のカバンに入る大きさの商品であれば「袋いりません」と伝えることもできます。1人のちょっとした意識の変化が、環境を変える一歩になります。

環境省のレジ袋削減の取り組み ~容器包装リサイクル法の改正~
http://www2.toyo.ac.jp/~yamaya/gakubukougi/2_13%20Regibukurosakugentaisaku.pdf

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