今回の出演企業は、神奈川県横浜市の大黒ふ頭に立ち並ぶ倉庫のうちのひとつ、株式会社横浜貿易倉庫 大黒ふ頭営業所。総面積5300㎡の倉庫には、主に輸入した脱脂粉乳などの粉製品が保管されています。
省エネキーワードは「温度チェック」。早速浜口調査員は倉庫に入り、省エネのヒントを見つけます!
省エネ経済効果・費用
お手軽度
電気使用量
約40%削減
2014年(2008年比)
省エネ施策
- 各倉庫の中央に温度計を設置
- こまめな温度測定で稼働する空調の台数を調整
省エネの背景
品質管理と省エネを両立する企業
省エネ施策
1 空調の稼働台数はこれまでの半分
以前、倉庫では8台の空調を24時間稼働させていましたが、現在は半分の4台でまかなっているとのこと。空調の稼働台数を減らして品質に問題がないか心配になった浜口調査員でしたが…各倉庫の温度計を毎日チェックしながら空調の使い方を工夫することで、対策できていると達人は話します。その方法とは?
2 品質を維持するための実験
まずは各倉庫の中央に温度計を設置しました。すべての空調を止めた状態から1台ずつ動かして、稼働台数による温度の変化を細かく調査。その結果、これまでの半分にあたる4台の空調で品質を維持できる20℃以下に保てることがわかったのです。
3 空気の流れに着目
2階には4つの倉庫がありますが、この日空調が稼働しているのは2つのみ。作業中は扉を頻繁に開閉させるため、空調をつけた倉庫から冷たい空気が流れ込み、空調を止めている倉庫も規定の温度に保つことができるそうです。また、各倉庫の温度を定期的にチェックし、全体が20℃以下になるよう稼働空調を切り替えています。
4 正確な温度チェックがポイント
こうして空調の使い方を工夫することで、電気使用量40%削減という大きな省エネ効果を生み出しました。倉庫内の温度を正確に測ることで、保管されている商品の品質を保ちながら省エネを実現できていました。
企業プロフィール
- 会社名
- 株式会社横浜貿易倉庫 大黒ふ頭営業所
- 地域
- 神奈川県横浜市
- 業種
- 倉庫・運送
- 従業員数
- 20人(2013年11月1日現在)
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