今回は北海道札幌市を訪ねました。北海道のおいしい食べ物を扱う食品工場の省エネを調べます。株式会社ツカモトミルズは北海道米を精米・製粉して米粉をつくり、主に和菓子の原料として販売。さらに、米を焙煎して玄米茶の原料にしたり、野菜類などのフリーズドライ加工も行ったりしています。
省エネ経済効果・費用
お手軽度
省エネ施策
- 通常よりも米を削ることで洗米工程をカット
- 米の投入量を調整し、機械の負荷を低減
- 2台ある冷凍機を1台ずつ交換しながら稼働
省エネ施策
1 創業明治35年の老舗食品加工会社
2 精米:作業工程のカット
4つの業務のうち、今回は精米・製粉・フリーズドライの工程で行っている省エネを紹介します。まずは精米。1日およそ39トンもの玄米を処理していますが、通常の白米をつくる以上に米を削ることによって製粉前に水で洗う作業がなくなります。洗って乾燥させるのに必要なエネルギーを省いているのです。
3 製粉:機械への負荷を軽減
続いては製粉。なにやら達人はアンペア計を確認しながら作業していますね。他の企業は120アンペアまで負荷をかけていますが、こちらでは70アンペアで稼働。米の量を手動で調整し、少しずつ製粉することで機械への負担を減らし電気使用量を抑えているのです。米粉はこうした工夫のもと完成します。
4 フリーズドライ:冷凍機の分散稼働
最後はフリーズドライ。食品は-60℃の冷凍機で冷やしますが、2台のうち1台しか稼働させていません。1台が稼働しているときもう1台は停止し、交互に冷凍機を動かしているといいます。また、工場には11の生産ラインがあり、従業員は互いのラインの稼働状況に配慮しながら機械を稼働しています。
企業プロフィール
- 会社名
- 株式会社ツカモトミルズ
- 地域
- 北海道札幌市
- 業種
- 食品加工
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