今回は成田空港からほど近い千葉県富里市の温泉施設 湯郷 ななえを紹介します。
地元の人々が多く訪れる温泉ではいったいどんな省エネが行われているのでしょうか。
支配人の櫻井さんはお金をかけずに省エネを実現した達人です。さっそく田中調査員が櫻井さんのもとを訪ねます。
省エネ経済効果・費用
お手軽度
電気使用量
約12%削減
2012年(2010年比)
省エネ施策
- すだれや遮光シートを窓に設置
- 扇風機とエアコンを併用
- 地下水を屋根に散水する
省エネの背景
省エネ施策
1 始まりは電気料金の値上げ
ある日達人のもとに電気料金値上げのお知らせが入りました。そこで達人は省エネを決意し、冷房の温度設定を変更することに。 しかし、設定温度を18℃からいきなり27℃に変更したことによりお客さんからクレームが出るようになってしまいました。 なんとかお客さんに来てほしいという気持ちで、従業員と協力して達人の試行錯誤が始まります。
2 手探りの省エネ
まず窓辺には日差しを遮る遮光シートを設置、屋根には水を撒き、室内が暑くならないように工夫しました。 しかしそれでも苦情はやみません。そこで達人は特に苦情の多かった大広間の冷房だけ設定温度を下げ、さらに扇風機を設置することにしました。 そしてようやくお客さんも納得の室温になり、苦情はこなくなったそうです。
3 経費節約の工夫もすごかった!
達人はなるべくお金をかけずに設置するため、さまざまな工夫をしていました。 遮光シートや扇風機は自分たちで取り付け、さらに扇風機の取り付けには廃材を利用しました。 また、屋根の水まき設備も自作。地下水を活用することで水道代もかからず、費用はすべて合わせて20万円ほどですが、12%の電気使用量削減につながりました。
企業プロフィール
- 会社名
- 湯郷 ななえ
- 地域
- 千葉県富津市
- 業種
- 日帰り温泉
- 従業員数
- 21人(2012/9/1現在)
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