今回は広島県三原市のお多福醸造株式会社を紹介します。
ここはお好み焼きソースの原料や、お寿司屋さんで使われるお酢を製造をしている会社です。
達人の中島マネージャーは雨水を自在に操る水の達人とのことです。さっそく工場を案内していただきます。
省エネ経済効果・費用
お手軽度
省エネ施策
- 雨水を掃除、屋上の散水、畑の水撒きに利用
省エネの背景
省エネ施策
1 貴重な水
お酢造りで大切なのが原料である水。そのため工場では井戸を併設し、地下水を汲み上げ使っています。
しかし、水道の通っていないこの工場では掃除などにもその貴重な水を使用していました。
それでは水がもったいないと考えた達人はある作戦を思いつきます。
2 雨水の活用
その作戦は雨水を活用すること。達人は山に降った雨を溜め、ろ過・殺菌し、以前は地下水で行っていた掃除などに使用しています。 そのほかにも工場の屋根に雨水を撒き、工場の室温を下げるのに役立てています。 工場は天井が高いためエアコンの効きが悪く、夏場は作業をしていると汗ばんでしまうほど。 雨水を散水することで快適な室温を実現しました。
3 効果のほどは?
散水の効果を確かめるため、田中調査員が水を撒く前の屋根に触れてみますが直射日光によって触れないほどの熱さになっていました。
表面温度はなんと57.4℃!しかしここに水をかけると…なんと37.7℃まで下がりました。
社員からも散水をはじめてから快適になったと嬉しい声が。
4 最後にもうひとつ!
さらに、雨水は野菜の栽培にも役立てられています。
出来上がったお酢の味を確認するときはここで育てられた野菜で試食します。
工場で1日に使用する約40トンの水のうち1/3~1/4は雨水でまかなっているそう。
貴重な地下水の保持のため、達人はこれからも雨水を積極的に活用していきます。
企業プロフィール
- 会社名
- お多福醸造株式会社
- 地域
- 広島県三原市
- 業種
- 酢製造
- 従業員数
- 16人(2012/9/1現在)
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