今回登場するのは大阪府大阪市の生江特別養護老人ホーム 白寿荘。約80名の入居者が楽しく暮らす老人ホームです。
この施設で達人は前年比で電力使用量19.5%、電力ピークは30.5%の削減に成功しています。どんなことに取り組んだのでしょうか。
省エネ経済効果・費用
お手軽度
電気使用量
約19%削減
2011年(2010年比)
電力ピーク
約30%削減
2011年(2010年比)
省エネ施策
- 400個中260個の蛍光灯をLEDに変更
- ゴーヤ・へちまのグリーンカーテンを設置
- 屋上菜園をつくり、室内温度を下げる
- エレベーターの設定を変更
- PCでペーパーレス化、申送りにDSを使用し時間を短縮
省エネの背景
省エネ施策
1 スタッフの力がカギ
月に一度のエコ会議でスタッフの意識に変化がありました。 どうしても照明のこまめな消灯や空調の使い方に目が行きがちですが、この老人ホームの場合は1日2回各フロアで使用している洗濯機と乾燥機が電力ピークを押し上げていることが判明。 スタッフが手洗い・天日干しをすることでピークを抑えました。
2 グリーンカーテンに挑戦
初年度はうまくいかなかったグリーンカーテンもゴーヤ、ひょうたん、ヘチマの3種類で再挑戦。 居室に設置したグリーンカーテンは入居者も部屋に緑があることを喜んでいるようです。 さらに枯れた木や雑草の生えていた屋上も新人スタッフのアイデアで畑に変身しています。畑にして緑化したことで体感温度がかなり下がりました。また、雨水を溜めて畑に利用しています。
3 効率化で省エネ
達人はエレベーターの運用にも着目。エレベーターはどの階で降りても必ず1階へ戻る設定でした。 止まった階で待機する設定に変更したところ業務に支障なく省エネに成功しました。 またペーパーレスと時間短縮のために入居者の食事量やバイタルの管理にパソコンや携帯型ゲーム機を活用し、時間を有効利用することで入居者のために使う時間を増やすことにも成功しました。
4 屋上菜園でみんな笑顔
屋上の畑では近隣の子どもたちと一緒に100%無農薬のじゃがいもを収穫。楽しんでいる子どもたちを見て入居者もみんな喜んでいます。
発案者のスタッフも期待通りといい笑顔。スタッフ、入居者、近隣住民すべてが笑顔になる省エネをこれからも続けていきます。
企業プロフィール
- 会社名
- 生江特別養護老人ホーム 白寿荘
- 地域
- 大阪府大阪市旭区
- 業種
- 特別養護老人ホーム
- 従業員数
- 66人(2011/7/1現在)
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