2021年11月25日更新 Vol.204

毎日の家事をひと工夫!
省エネ生活を見直そう

  • 電気


先日、2021年12月の電気料金が大手電力10社すべてで値上がりすることが発表されました。東京電力管内の標準家庭でみると、2021年1月からの1年間で1,000円以上の値上げとなっています。
またこの冬は、世界的なエネルギー資源の高騰によって例年に比べて電力需給が厳しくなるというニュースも気になるところです。政府は各家庭でできる省エネを推奨しています。そこで、今回は家事の省エネについて紹介します。

エアコンのフィルター掃除をまめにする

冬の暖房器具で主に使うエアコンは、フィルターの掃除を怠ると余分な電気代がかかるだけでなく、ひどい時には結露による水漏れの原因にもつながります。季節の変わり目の掃除だけでなく、 2週間おきにエアコンのフィルターを掃除することで消費電力を抑えることができます。
①エアコンのプラグを抜く②コンセントのパネルの汚れを取る③フィルターを外す ④ 掃除機でほこりを吸う⑤フィルターを水洗いする ⑥フィルターを乾かす、の順で行いましょう。
フィルターが汚れ、ほこりが溜まったままエアコンを使っていると空気の通りが悪くなります。暖房の効果が感じられにくくなり、設定温度を必要以上に高くしてしまうので電気代が余分にかかります。 こまめに掃除して消費電力を抑え、電気代も節約しましょう。

掃除機の稼働時間を減らす

掃除機は、効率よくかけるために床に置いているものをあらかじめ片付けておきましょう。片付けながら掃除機をかけると電源が入れっぱなしになるので電気がムダになります。掃除機の稼働時間を減らすことを意識しましょう。また、掃除機のフィルターやごみパックにごみが詰まっていると余計な電気を消費してしまうので、 しっかり取っておくことが大切です。フローリングや畳では掃除機のパワーは「弱」で十分機能するので、かける場所などに応じて掃除機のパワーを切り替えましょう。

キッチンでの工夫あれこれ

毎日使うキッチンでも工夫ができます。炊飯器でのご飯の保温時間は4時間までを目安にします。それ以上は電子レンジで温め直す方が使用電力量は少なくて済みます。炊飯器は使い終わったらプラグを忘れずに抜きましょう。 食洗器を使うときは、食器類をまとめて洗うのが効率的です。また、乾燥まで自動でできることで家事の時短にはなりますが、乾燥機能には高い電気代がかかります。食洗器は高温のお湯で洗浄・すすぎをしているので水分が蒸発しやすく、使った後の食洗器の扉を開けておくと食器を自然乾燥できるので、省エネになります。

アイロンがけのコツ

アイロンがけはなるべく一度に行いましょう。毎回電源を入れるよりも、一度加熱させてまとめてかける方が節電になります。また、アイロンがけの前に洋服を大き目のポリ袋に入れ、霧吹きを吹きかけてあらかじめ湿らせておくと、繊維が緩んでしわを減らすことができ、アイロンの稼働時間を短縮できます。 素材によってアイロンの適温は異なりますが、
低温(80~120℃:アクリル・ナイロンなど)から中温(140~160℃:絹・毛・レーヨン・ポリエステル)、高温(180~210℃:綿・麻)と、順番にかけるようにしましょう。こうすることで消費電力が少なくて済みます。 また、洋服にかけ終わったら、はやめに電源を切り、余熱でハンカチなどをかけるといった工夫も省エネにつながります。

家事以外でも、トイレの便座や温水の温度を下げたり、家族が一部屋に集まる時間をつくることも生活のなかでできる工夫です。 この冬は省エネを意識し、電力不足対策を意識して過ごしましょう。

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