2021年10月15日更新 Vol.200

大型家電だけじゃない!
小型家電もリサイクル!!

  • リサイクル・その他


皆さんは「使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律(通称:小型家電リサイクル法)」をご存じですか。 この法律は、使用済み小型家電に利用されている金属などが、回収されずに廃棄されている状況をふまえ、2013年4月にスタートしました。

小型家電リサイクル法成立の背景

日本で1年間に使用済みとなる小型家電は約65万トン。 そのうち有用な金属は約28万トン(金額換算で年間約844億円)といわれています。これがいわゆる「都市鉱山」と呼ばれる問題です。 この都市鉱山に埋もれた有用な資源をリサイクルするため、小型家電リサイクル法がつくられました。

小型家電に含まれる有用な金属

スマートフォンや携帯電話、デジタルカメラ、CDプレーヤーなどの音楽機器、ゲーム機などの小型家電は、「ベースメタル」といわれる鉄や銅、貴金属の金や銀、「レアメタル」といわれる希少金属など、さまざまな鉱物が使われています。 従来、小型家電は各自治体の処理方法に基づき、廃棄物として大半が処分されてきましたが、これらのなかに含まれている有用な金属などを回収してリサイクルすることで新たな資源として使用できるため、ムダにはできません。

家電の回収方法

大型家電(テレビやエアコン、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・乾燥機といった家電4品目)を対象とした「家電リサイクル法」は、対象品目を製造したメーカーにリサイクルを義務づけており、 消費者が使用済みになった対象品目を引き渡す方法は、全国どこでも同じです。しかし小型家電リサイクル法は、市区町村および認定事業者が使用済み小型家電の回収を行うことになっています。 具体的にどの品目について回収するか、またどのように使用済みの小型家電を回収するかは、自治体により異なります。詳しくは、お住まいの自治体にお問い合わせください。
また、環境省は小型家電リサイクル法推進のため、「小型家電リサイクル回収ポータルサイト」を運用しています。 このサイトは、地域や品目から回収方法や回収ボックスの設置場所などを検索できるので、とても便利です。
日本は資源に乏しい国です。貴重な資源を次世代まで引き継いでいくため、小型家電リサイクル法を順守し、資源を有効活用しましょう。

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