今回は和歌山県湯浅町にある丸新本家の省エネを紹介します。湯浅町が発祥といわれる醤油や、おかずとしていただける金山寺味噌をつくるこちらの会社。直売店は毎日多くの観光客で賑わっています。
早速浜口調査員は準備を整え製造現場へ。一体どんな取り組みをしているのでしょうか?
省エネ経済効果・費用
お手軽度
電力ピーク
約23%削減
2014年(2013年比)
省エネ施策
- 冷却装置を使用する3日間は精米機を稼働させない
省エネ施策
1 創業明治14年の老舗の蔵元
2 冷却装置の稼働に注意
大豆・麦・米を蒸して、糀をつくる工程を案内してくれた達人。糀は金山寺味噌づくりに重要な材料なのです。まず蒸した米や麦などに麹菌をかけ、毎月3日間麹室を稼働して発酵。その際に糀は発熱して50℃に温まりますが、冷却装置で35℃に冷ます必要があります。この工程が電力ピークを生みます。
電気料金削減のカギ!「電力ピーク」とは?
電力ピークとは一日のうちで最も電力使用量の高い30分間の値。電気を多く使う店舗などの企業(高圧契約の場合)では、この値で1年間の電気代のもとになる基本料金が決まります。
3 3日間の電気の使い方
冷却装置を使用する3日間、いかに電力使用量を抑えるかが課題。そこで達人は金山寺味噌の材料となる米を事前に精米することで、その期間精米機を稼働させないようにしました。それでも消費電力が高ければ、従業員の休憩室のエアコンを停止。こたつはつけたままにしているため、寒くないそうです。
4 集中対策で電力ピーク1/4ダウン
こうして1ヵ月のうち3日間電気の使い方を注意することで、電力ピークを抑えました。もちろん金山寺味噌の品質は変わっていません。
味噌だけに3日間の集中がミソでしたね♪
企業プロフィール
- 会社名
- 丸新本家
- 地域
- 和歌山県湯浅町
- 業種
- 味噌・醤油製造
- 従業員数
- 10人(2015年1月1日現在)
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