2018年2月15日更新 Vol.68

温室効果ガスについて知ろう

  • リサイクル・その他

地球の気温が上昇している理由


1850年以降、地球の平均気温は上昇を続けています。現状のまま、効果的な温暖化対策を取らなかった場合、2100年頃の地球の平均気温は2000年頃に比べ約2.6~4.8度も上がると言われています。なぜそのようなことが起きるのでしょう?そこには温室効果ガスが関係しています。
地球は窒素や酸素といった気体(大気)で覆われています。太陽の光に含まれる赤外線を浴びると、地表や大気は温まります。大気中の熱は二酸化炭素などに蓄積され、再び地球の表面に戻ってきます。戻ってきた熱が地球の表面付近の大気を温めることを温室効果といいます。

温室効果ガスがすべて悪いのではない

実は、大気中には元々温室効果ガスが含まれています。この温室効果ガスがなかった場合、地球は氷河期並みに冷えると予想されており、温室効果ガスがまったくなくなってしまうのも困り者なのです。
ちなみに、大気中で最も多い温室効果ガスは二酸化炭素です。その二酸化炭素が原因となり、地球温暖化を大いに進めていると考えられています。
というのも、産業革命以降の地球では、石炭や石油を燃やすことで大量の二酸化炭素を放出しています。また、大気中の二酸化炭素の吸収源である森林が減少しているため、大気中の二酸化炭素が年々増加した結果、地球の温暖化が進んでいるのです。

二酸化炭素だけでない温室効果ガス

温室効果ガスは二酸化炭素だけではありません。人間が行う各種の活動によって、温室効果ガスは急速に増えているのです。
たとえば、メタンガスをご存知でしょうか?これは牛や羊などのげっぷに多く含まれている気体なのですが、地球全体で牧畜を営む人が増えたため、牛や羊のげっぷによるメタンガス排出もまた地球温暖化の原因の1つとなっているのです。
他に冷蔵庫やエアコンなどでモノを冷やす目的で使われていたフロンガスについても温室効果を高めることがわかっており、現在は世界中で使用が禁止されています。

温室効果ガスを減らすために

温室効果ガスを個人が減らしたいと思ったとき、まずできるのは「エネルギーの利用を控える」ことです。電気・ガスの使用量を減らすこと。これまで本サイトでも色々な省エネ知識をお届けしてきました。一人ひとりの心がけや意識が積み重なることで、大きな効果が生まれます。ぜひ省エネ手法を試してみてください。
また、同じ製品を買うのでもより省エネ効果の高いものを選ぶという方法もあります。先日の本コラムで紹介したCOOL CHOICEの専用アプリを活用するのも温室効果ガス削減に役立ちます。
こうした知識を活用いただき、地球にできることからはじめましょう。

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