電力ピークを抑える秘策
夜間作業の効果とは？

パン粉はまずパンづくりから始まります。そしてパンの製造ラインの稼働にかなりの電力を使います。 昼間の電力ピークを減らすため、電力使用量の多いパンの製造を夜間に移行することで、約30％の電力ピーク削減に成功しました。

工場内でムダが一番多く出ていたのが、焼き終わった後のパンの残渣（ざんさ）を取り除くラインでした。そこで、吸引機でできるだけ多くの残渣を吸引し、 取り切れなかったものは網目の細かい機械でろ過しました。こうした改良の結果、ごみの発生量を抑え、汚泥発生量は約47%削減。浄化槽の稼働効率も上がりました。
同社では地元還元とリサイクルを兼ねて、工場から出たパン屑を養豚場にエサとして提供しています。これらのさまざまな取り組みは、従業員全体の意識向上につながりました。 将来は工場の広い屋根を利用した太陽光発電の導入も考えているそうです。