今回の出演は東京都東村山市の日本ユニバーサル電気株式会社。1958年創業の電子部品製造・販売会社です。同社の省エネ活動の取り組みについて紹介します。
省エネ経済効果・費用
電気使用量
省エネ施策
- 省エネ委員会の結成
- エアコン担当者が温度管理
- 蛍光灯をLEDに交換
- 屋上に遮光シートを設置
省エネの背景
省エネ施策
1 省エネ委員会の結成
各部署から選抜された4人の従業員で構成される省エネ委員会は、週に1度会議を開催しています。それぞれが出したアイデアをできることからひとつずつ形にしています。
気泡緩衝材を窓に貼ることで、夏場の室温が2℃下がりました。さらにエアコンの室外機によしずを、窓にはすだれを取り付けるなど、お金をかけずに手間をかけて省エネに取り組んでいます。
2 エアコン担当者が温度管理
社内に30台あるエアコンの温度設定は自由に行っていましたが、担当者を決めて温度管理をすることにしました。
達人は各部署から選抜された担当者に対して説明会を開き、電力ピーク削減のため状況に合わせてエアコン稼働の時間をずらすことなどを伝えました。
3 手作りの技を生かした省エネ
約600本の蛍光灯を順次LEDに交換したことで、電気代は約2分の1、CO2排出量は約60%削減できました。製造工程で使用する接着剤の乾燥にはオーブンを使いますが、 そこから発生する熱をビニールカーテンと換気扇を使って屋外へ排出します。さらに電力ピークを下げるためにエアコンの電源を入れる時間を決め、机の配置を変えてエアコンの稼働効率を上げました。 また、薬品をホットプレートで乾燥させる工程では、換気扇から薬剤の蒸気と一緒にエアコンの冷気も外に逃げていましたが、小さいファンを用意して薬剤の蒸気だけを外に出すよう工夫しました。
4 屋上に遮光シートを設置
さらに達人は実験的な取り組みとして、屋上の一部に遮光シートを設置しました。効果測定をしてみると、屋上の表面温度が40℃のときに室内の天井近くの温度は30℃まで下がりました。 できることからはじめた省エネ委員会の活動によって、電力ピークは約23%削減、使用電力量は約36%削減という成果が出ました。同社では現在、省エネ活動で得られた成果を事業に活かすべく室外機の風を利用した風力発電機の開発などを進めています。
企業プロフィール
- 会社名
- 日本ユニバーサル電気株式会社
- 地域
- 東京都東村山市
- 業種
- 電子部品製造・販売
- 従業員数
- 160人(2011/3/1現在)
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