今回の出演は兵庫県神戸市長田区のスーパーマーケット長田公設市場食遊館。同店の特徴は、食材別に9つの独立した店舗が入っていることです。そこで一斉に省エネを行うにあたり、共通のルールをつくることになりました。
省エネ経済効果・費用
お手軽度
電気使用量
約28%削減
2010年(2006年比)
省エネ施策
- エアコンの洗浄と商品搬入口のこまめな開閉
- 快適性と省エネを両立したエアコン稼働
- 冷蔵ショーケースを冷房として活用
省エネの背景
省エネ施策
1 エアコンの洗浄と商品搬入口のこまめな開閉
精肉売り場を担当する達人がつくったルールは、「経費をできるだけかけないこと」、「通常業務に支障をきたさないこと」、「削減効果は数字で表すこと」の3つ。達人がまず手を付けたのは古いエアコンの洗浄とフィルターの設置でした。
さらに、店内の温度を27℃にキープするために、冷気を逃がさないよう商品搬入口をこまめに閉めました。こうした取り組みで、初年度の電気代は約8%削減できました。
2省エネのカギはエアコンの使い方
従業員の協力で省エネが進んだ同店では、この翌年に電気代約30%削減を目標としました。その目標を達成できるかどうかは売り場のエアコンの使い方にかかっていました。
従業員皆で話し合いを重ね、お客さまに迷惑をかけないように快適な空間を保ちながらできる省エネの模索を続けました。
3冷蔵ショーケースを冷房として活用
話し合いにより、店内に5台あるエアコンをすべて稼働させず、何台かを止めることになりました。肉や魚売り場の冷蔵ショーケースの冷気を利用することで、エアコンは入口通路にある1台だけをつけるのです。その結果、売り場の快適性と省エネを両立することに成功し、 電気代を約28~30%削減することができました。その後も換気扇やLED照明の導入など、全店舗一丸となって省エネに取り組んでいます。
企業プロフィール
- 会社名
- 長田公設市場食遊館
- 地域
- 兵庫県神戸市長田区
- 業種
- スーパー
- 従業員数
- 60人(2010/10/1現在)
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