皆さんは布団や毛布をどのような順番で掛けていますか?なんとなく、毛布の上に掛け布団を掛けるのが当たり前のような感覚がありますが、実は、毛布をプラスするときに掛け布団の上にするか、下にするかによって、毛布の暖かさを保つ効果は大きく異なります。今回は、正しい布団の掛け方について紹介します。
ほとんどの人が間違って掛けている!?
冬の夜を暖かく乗り切る方法!
- 電気
毛布は布団の上か?下か?
羽毛布団は、中の羽毛が体温によって膨らみ、暖かくなります。そのため、羽毛布団を使用する際は体に直接触れさせた方が保温効果が高くなるのです。羽毛布団と体の間に毛布が入ると体温が羽毛布団に伝わりにくくなり、保温効果が半減してしまいます。また、毛布には熱の放出を防ぐ効果があるため、羽毛布団の上に毛布を掛けた方が熱を閉じ込められます。
冬の寒さが本格化してきたら、敷き布団の上にも毛布を敷くのがオススメ。体の下に毛布を敷くことによって、体から放出される熱が下に逃げるのを防ぐほか、床からの冷気を遮ることができます。
動物性繊維以外の布団
しかし、ここで注意が必要なのは、掛け布団の上に毛布を掛けて効果があるのは、布団の素材が羽毛や羊毛などの動物性繊維の場合のみということ。ポリエステルなどの合成繊維や綿布団の場合、布団を体に密着させても効果はありません。日本では昔から綿布団を使用する家庭が多かったため、掛け布団の下に毛布を敷く習慣が残っています。一方、昔から羽毛布団を使用する欧米では、掛け布団の上に毛布を掛けるスタイルが一般的です。
毛布の素材によって使い分ける
毛布もさまざまな素材があり、素材によって肌触りや保温効果、素材の特性を活かすための正しい使い方は変わってきます。アクリルやポリエステルなどの人造繊維の毛布は熱を逃しにくい性質があるため、布団の上に掛けて使用することに適しています。人造繊維の毛布で覆うことで、布団の中の熱が放出されにくくなります。また、人造繊維の毛布は動物性繊維の毛布と違って湿度を調整する機能がないため、肌に密着させて使用すると逆に湿気がこもる原因となります。
最後に
心地よい睡眠をとるためには、掛け布団や毛布の素材と使用方法を正しく理解することが大切です。毛布と布団の両方が天然繊維、もしくは両方が人造繊維だった場合、それぞれの長所がうまく発揮されません。できるだけ、異なる素材のものを組み合わせて、暖かさを保つようにしましょう。