第320回の出演企業は「春蘭の宿 さかえや」。長野県下高井郡の渋温泉にある温泉旅館です。
源泉掛け流しの湯と選りすぐりの地元食材を使った会席料理が自慢のこちらの宿。癒しのときを求め、全国から数多くの観光客が訪れます。
省エネ経済効果・費用
お手軽度
電気使用量
約10%削減
2016年(2013年比)
省エネ施策
- トイレ掃除を素手で行う
- チェックアウト後はすぐに部屋の照明とエアコンをオフ
- チェックイン直前までふすまを閉めておく
- 省エネアイデアを付箋に書いて情報共有
省エネの背景
源泉掛け流しの温泉
省エネ施策
1 トイレ掃除が省エネ?
普段からものを大切にすることが省エネにも繋がると考えていた達人。最初の一歩となったのが、トイレ掃除でした。達人はスタッフ新人研修の一環として、素手でトイレを掃除することを提案しました。研修を通して、限られた水と限られた洗剤でトイレを掃除。そうした取り組みから、効率的な行動とものを大切にする心を学びます。
2 客室での取り組み
ものの大切さを学んだスタッフは、普段の業務でも積極的に省エネに取り組んでいます。チェックアウト後はすぐに客室の照明やエアコンをオフにし、清掃中もできるかぎり電気を使わないように。また西日の強く当たる客室は、お客さまのチェックイン直前までふすまを閉めておくことで温度上昇を防いでいます。
3 省エネ提案は付箋で
さらに注目したいのは、照明スイッチに貼ってある、さまざまな付箋です。この付箋は、スタッフが日々の仕事をしていくなかで、もっと省エネできることはないかと考え、そのアイデアを書き込んだもの。この提案を共有・実行しています。
まとめ
達人の思いが浸透
スタッフ同士がさまざまなアイデアを持ち寄って取り組んだことで、電気使用量10%削減という成果につながりました。達人の思いが届いているからこその、協力体制ですね。
源泉掛け流しの温泉と、おいしいお食事。省エネをがんばるスタッフのみなさんが笑顔で迎える温泉宿に足を運んでみたくなりました。
企業プロフィール
- 会社名
- 春蘭の宿 さかえや
- 地域
- 長野県下高井郡
- 業種
- 温泉旅館
- 従業員数
- 32人(2016/4/1現在)
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