2021年3月5日更新 Vol.178

エネルギーいらず!
置くだけで空気がきれいになる“フェイクグリーン”

  • リサイクル・その他


コロナ禍により自宅で過ごす時間が増えている昨今、観葉植物の需要が高まりを見せているようです。 なかなかお出掛けもしづらい世の中なので、おうちで自然のものに触れられればリフレッシュにもなりますね。
とは言え、「植物なんて、枯らしちゃう」「育ててみたいけど、虫がつくから嫌!」という人も多いのでは?
そんな人におすすめするのが、いわゆる「フェイクグリーン」です。 見た目にもリフレッシュ効果を得ることができ、空気もきれいになる、そして置いておくだけなので電気もガスも水道も使わない、まさに一石三鳥! (枯らしてしまう、と気を遣うこともないので、一石四鳥かも?)ということで、新しいエコスタイルとしても注目されています。

半永久的な効果をもつ光触媒加工


光触媒加工が施されたフェイクグリーンは、光に当たることで、空気中に浮遊する有害な有機物(臭い、菌やウイルス、汚れなど)を、 水と二酸化炭素に分解・除去し、お部屋の空気をきれいにしてくれます。 光触媒とは、光を吸収して化学反応を促す物質のこと。 代表的なものにチタンと酸素の化合物である「酸化チタン」があります。 酸化チタンは古くから白色の顔料として使われており、歯磨き粉や化粧品、お菓子といった製品にも使用されている大変身近な物質です。 もちろん、肌に直接触れるものや食品に使用されているだけあって、安全性は心配ありません。
この酸化チタンが、太陽光や照明に含まれる「紫外線」、空気中に含まれる「水」や「酸素」によって「酸化分解反応」を起こし、お部屋の空気をきれいにする、という仕組みです。
効果は半永久的ですが、埃が積もると効果がなくなってしまいます。お掃除をさぼっていた…という場合には、水洗いをして光に当てれば効果は回復します! ただし、光がないところでは効果を発揮しません。お手洗いや玄関といった場所には不向きのようですね。

光を必要としないCT触媒加工


CT(Change Transfer)触媒加工が施されたフェイクグリーンは、光触媒加工のものとは異なり、光を必要としません。 CT触媒をコーティングすることで表面にマイナス電荷をもった電子の流れを形成し、酸化還元作用と電子シャワーによる空気の清浄化作用が生まれます。 つまり、置いておく(空気と触れている)だけで、消臭、抗菌効果を得ることができるのです。
CT触媒は置く場所を選ばず、お手洗いや玄関でも効果を発揮します。 CT触媒の原料は生体必須ミネラルに含まれる元素から厳選したミネラル複合体のため、光触媒と同様、人体にとって安全性の高い素材です。
こちらも効果は半永久的ですが、埃が積もってしまうと効果がなくなります。 水気を絞った布巾などで表面を拭いてあげると良いでしょう。
ただ、光を当てる必要はありませんが、2~3ヶ月に1度、2~3時間太陽光を当てることで、より効果が長持ちするそうです。たまに窓辺で日向ぼっこさせてあげましょう。

エネルギーいらずで、お部屋の空気をきれいに!


「とは言え造花でしょう?」なんて思うなかれ!最近では見た目もより本物に近付いているので、よく目を凝らさないとフェイクだとはわからないほどです。
今後、コロナ禍が落ち着いても、在宅勤務のスタイルが定着する人も多いかもしれません。 エネルギーを使わない、エコできれいな空気で、快適なおうち時間を過ごしましょう!

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