資源ゴミとは、一般に再資源化が可能なゴミの総称で、主に紙類やビン、缶、ペットボトルなどを指します。自治体により資源ゴミの種類や分別方法などが異なりますが、資源を回収しリサイクルしていることに違いはありません。今回のコラムでは資源ゴミのリサイクルについて、ご紹介します。
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そのゴミは資源ゴミでリサイクル
- リサイクル・その他
資源ゴミとは
紙類のリサイクル
紙類の代表的なものといえば、新聞紙や雑誌、紙パック類です。標準家庭1軒から出る1年分の古紙(新聞紙、雑誌)で、樹齢20年の杉3本分に相当する紙ができます。古紙から紙をつくるのは、木から紙をつくる場合に比べて約3分の1のエネルギーで済みます。また、紙パック類は牛乳だけでなく、お茶、ジュース、お酒などさまざまな飲料の容器として使われています。使用後はよく洗い、乾燥させることでリサイクルができます。たとえば1リットル入り牛乳パック30枚で、トイレットペーパーなら5個、ティッシュペーパーなら3~4箱相当に再生できます。
ビンのリサイクル
ガラス製のビンには、洗浄して何回も繰り返し使える「リターナブルビン」と、使用後はカレット(ガラスくず)にして再びビンとして再生したり、建築資材などに生まれ変わったりする「ワンウェイビン」があります。リターナブルビンは再び溶かして作り直さないため、ワンウェイビンに比べて省エネです。リターナブルビンの代表格はビールビンで、平均寿命は約8年といわれています。ビールビンの回収率は99%と高く、1年に3回転するとして8年で24回も使われる計算になります。このためビールビンは「リサイクルの優等生」と呼ばれています。
きちんと分別しましょう
最後に、アルミ缶のリサイクルについてご紹介します。アルミ缶はいったん溶かした後に、再びアルミ材料として利用されています。アルミ缶リサイクル協会によりますと、2018年のリサイクル率は93.6%。また、アルミ缶からアルミをつくる場合、ボーキサイト(アルミニウムの原料となる岩石)からつくるのに比べ97%もエネルギーを節約できます。
以上のように、資源ゴミは単なるゴミではなく、回収した後に再び資源として活用できるものです。自治体によって資源ゴミ分別方法が異なる場合がありますが、面倒くさがらず決まりにしたがって分別し、リサイクルを推進しましょう。