地球温暖化の原因となるガスには、さまざまな種類があります。もっとも多いのは皆さんもよくご存知の「二酸化炭素」。温室効果ガスのうち、約75%が二酸化炭素で占められ、一人ひとりがムダなエネルギーを使わないようにすることなどで発生を抑える努力をしています。次が約15%の「メタンガス」、さらに「一酸化炭素」「フロンガス」と続きます。今回はメタンガスについて紹介します。
牛のおならやゲップは
地球環境に影響あり?
- その他
二酸化炭素以外の温室効果ガス
メタンガスの発生由来って?
世界で見たメタンガスの発生源は、約半数がエネルギー消費、約30%が農業、約20%が廃棄物の処理によるものです。農業の多くは家畜の消化管内発酵が発生源とされています。消化管内発酵とは、簡単にいえば家畜のおならやゲップ。牛や羊、やぎなどは1度飲み込んだ草を再び□のなかに戻して咀嚼しますが、このとき胃のなかで草が発酵しメタンガスが発生し、常におならやゲップをすることでガスを放出しています。
威力のある牛のおならとゲップ
たかがおならやゲップと思われがちですが、実はメタンガスは二酸化炭素に比べ、約25倍の温室効果があるといわれ、地球温暖化の脅威として問題視されているのです。これまで研究者は牛への影響がない範囲で、ワクチン注射や飼料の改良などを試みています。そのなかにはメタンガスの排出を抑えながらも、牛はより健康で丈夫に、さらに品質も向上したという声もあがっている研究もあったようです。
人間も地球にやさしい環境づくりを
こうした取り組みを知ることも、食品ロスを減らす一歩になるかもしれません。また、最近では大豆のタンパク質など植物由来のものから作られた代替肉も普及しています。代替肉はヘルシーなだけではなく、地球環境にやさしいといった点でも評価されています。完全に代替肉に移行するのではなく、新たな選択肢が増えたのは、私たちの健康や地球環境にとってもうれしいことですね♪