8月も半ばになりました。皆さん、帰宅後に家にこもった熱気で疲れが増した経験はありませんか。そんなときは「換気」による、住まいのクールダウンをおすすめします。すぐにエアコンを入れるよりもエコで効き目もありますよ。
試してみませんか?
住まいのクールダウン
- 電気
まず換気をしましょう
なぜ熱気がこもるのか
まず、なぜ家のなかに熱気がこもるのでしょうか。晴れの日は、屋外から太陽の直射日光が入ってきます。さらに道路や建物の反射熱や、建物に蓄えられた放射熱も家のなかに熱気がこもる原因となります。また、冷蔵庫、パソコンなどをはじめとした家電があり、使っている間は熱を発しています。さらに、近年の省エネルギー住宅は、断熱性、気密性が高くなっていることもその一因となっています。
朝夜の涼しい時間に換気
家のなかと外を比べて外気温の方が低ければ、迷わず自然換気をしましょう。特に風のある日は自然換気が有効です。ポイントは風の通り道をつくること。そのために窓や玄関など、2ヵ所以上を開けましょう。これらにくわえ、換気扇を回したり、扇風機やサーキュレーターを使ったりすると、さらに換気は進みます。扇風機やサーキュレーターは、外に向けて回すとより効果的です。
熱をいかに減らすか
熱は家の外から入ってきたり、なかで発生したりするため、逆に考えれば、熱を家のなかに入れなかったり、なかで熱を発生させなかったりすれば熱がこもらないということになります。簡単な方法は、昼間でもカーテンを二重にしておくことです。また、雨戸があれば閉める、なければ窓ガラスに紫外線カット効果をもつフィルムを貼ります。もちろん昔ながらの「すだれ」や、マンションのベランダでも手軽にできる「グリーンカーテン」も効果があります。一方、熱を発生させない工夫としては、料理に極力ガスを使わないことが挙げられます。都市ガスの炎の温度は1,500度以上。長時間の調理は室内を暑くします。電子レンジを使った料理のレシピ本などもありますので、上手に使って料理してみましょう。
エアコンも使用しましょう
以上、夏に家のなかに熱をこもらせないための方法を紹介しましたが、これらの方法を試みたうえでぜひエアコンを使用してください。東京消防庁の調査では、熱中症になる場所の40%以上は家のなかという結果が出ました。我慢してエアコンをつけずに熱中症になる方もいるようです。換気とエアコンを使って上手に部屋の温度を下げ、この夏を乗り切りましょう!