ラグビーワールドカップ2019や東京2020オリンピック・パラリンピックなど、これからの日本は各地で大きなスポーツイベントが目白押しです。
もちろん、アスリートの競い合いを見て楽しむのもよいのですが、実は一般的な応援とは違い、エコな行動でイベントの運営そのものを支援する方法があります。その1つが「カーボンオフセット」です。
今回はカーボンオフセットの仕組みと、カーボンオフセットでイベントを支援する方法をご説明します。
あなたもカーボンオフセットで
大型スポーツイベントを応援しよう!
- その他
大型イベントが目白押しです
カーボンオフセットとは
カーボンオフセットは、直訳すると「炭素の相殺」です。事業活動でものをつくって売ったり日常生活で車を走らせたりするとCO2などの温室効果ガスが発生します。これらのCO2の発生量に見合うよう、削減活動に投資・貢献することで、温室効果の埋め合わせを行うのがカーボンオフセットの考え方です。
たとえばあなたの住まいの蛍光灯15本をすべてLEDにしたところ、月の電力消費量が550kWhから450kWhと100kWh減ったとします。電気を1kWhつくる際のCO2排出量は0.416Kg(日本テクノの電力小売事業例、2017年4月~2018年3月実績数値)なので、100kWhの電力消費量削減はCO2に換算すると41.6Kg相当となります。この削減分をたとえば事業活動でCO2を発生せざるを得ない事業者に買い取ってもらうのがカーボンオフセットです。
カーボンオフセット取引について
一般市民が東京2020オリンピック・パラリンピックを支援するためにカーボンオフセットを実施したい場合は、CO2が確かに削減されたことを認証してもらう必要があります。
東京2020オリンピック・パラリンピックでは東京都が「東京2020参画プログラム」を用意しています。具体的には、プログラムに参加している「CO2削減・吸収に関する活動を主催する組織・団体」へ自身が取り組んだCO2削減の活動をまとめ、提出します。たとえば蛍光灯をLED化して電力消費量を減らした場合、LEDの領収書や取り付け写真、そして導入前と導入後の電気料金請求票のコピーなどが必要です。
エコな活動でイベントの環境価値が向上します
そこまでするのは手間だな…と感じる方は、こんな催しに参加するのもよいかもしれません。
また、ラグビーワールドカップ2019では会場を有する自治体がそれぞれの地域市民や企業からカーボンオフセット可能なCO2の削減を募集しています。
こうした活動が身近に行われていないか、探してみるのもよいでしょう。
競技場やテレビでの観戦・応援と違い、あなたのエコな行動がスポーツイベントの環境価値の向上につながります。ぜひ試してください。