今回の出演は山梨県山梨市の株式会社佐藤電機製作所 山梨工場。創業62年の精密板金加工を行う技術会社です。
同社が2008年から取り組んでいる省エネ活動についてご紹介します。
省エネ経済効果・費用
お手軽度
電気使用量
約20%削減
2012年(2010年比)
省エネ施策
- 省エネプロジェクトチームを編成
- コンプレッサーの排熱を夏は外へ、冬は室内へ
- エアコンごとに管理担当者を決める
省エネの背景
省エネ施策
1 「環境改善会議」を開催
まず、達人は使用している機械の電力削減について考えました。従業員とともに「環境改善会議」を開催し、
工場全体で電力使用量10%削減を目標に掲げ、一人ひとりが省エネへの意識をもって取り組みを始めました。
2 コンプレッサーの排熱を活用
次に達人はコンプレッサーの排熱に着目。夏場は熱気を外へ、冬場は工場内へ取り込むことでエアコンの負荷を低減しました。
また、板金からムダなく型を取り、機器を稼働する回数を減らすことで、節電と製品コストの削減を実現しました。この取り組みで目標の電力使用量約10%削減に成功しました。
3 省エネプロジェクトチームを編成
東日本大震災の際、使用電力500kW以上の企業に対して国から25%の節電要請が出ました。同社の使用電力は300kWでしたが、あえてこの目標達成に取り組みました。
省エネプロジェクトチームを編成し7台ある大型エアコンごとに節電の管理担当者を配置しました。
そのほか機能性に優れたTシャツの配布、現場に冷茶のサーバーを配置するなど、従業員全体で小さなことから節電に取り組みました。
その結果、電力使用量約20%の削減に成功しました。
4 洗浄水を蒸留して再利用
省エネ目標を達成するため、さらなる努力を惜しまない達人は、製品をつくるのに欠かせない油分除去洗浄(脱脂)の際に、洗浄水を蒸留して再利用する機械を設置し、1,200リットルの洗浄水を削減しました。
新たな目標を掲げながら、コツコツと省エネ活動を続ける同社に今後も期待が高まります。
企業プロフィール
- 会社名
- 株式会社佐藤電機製作所 山梨工場
- 地域
- 山梨県山梨市
- 業種
- 精密板金加工
- 従業員数
- 48人(2012/3/1現在)
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