2016年11月15日更新 Vol.23

【下】電力会社別!家庭でできる
省エネ・電気料金削減手法とは(ブレーカー編)

  • 電気

重要なのは基本料金と使い方

前回は、A(アンペア)数についての基礎知識をご紹介しました。次は具体的な省エネ・電気料金削減手法に入ります。

契約A数は基本料金に関係しています。同じく東京電力の基本料金体系を見てみましょう。

10A=280.80円、15A=421.20円、20A=561.60円、30A=842.40円、40A=1,123.20円、50A=1,404.00円、60A=1,684.80円

このように、契約A数を減らせば、基本料金が下がります。50Aを40Aに変更すれば月額280.80円、年間で3,369.60円が削減できます。また、契約A数の引き下げは結果的に無駄な電気の使用を抑えることにもなるため、トータルの電気料金はさらに下がるケースが多いのです。

消費電力が高いものを使うときは注意!

ただし、契約A数を引き下げて家電製品を使う際にはコツがあります。それは、電気消費量の高いものを同時に使わないこと。たとえば、一般家庭で消費電力量が高いとされる電子レンジとIHジャーとエアコンは同時に使わない、と言った工夫をしないとアンペアブレーカーが落ちてしまいます。 逆に言えばこの工夫こそ省エネの最大のポイントであり、電気料金の削減に直結します。

「エアコン温度は、夏は高め・冬は低めに設定し、こまめなフィルター清掃を欠かさない」、「暖房器具はガスや灯油のものに変える」など、こうした工夫の積み重ねが日々の電気料金を減らします。当サイトの達人の取り組みなども参考にしながら省エネに取り組んでください!

あなたの家の契約A数は適切?

ちなみに、家庭の消費電力量は戸建か集合住宅かといった建物の種類、さらに間取りや広さ、使用する電気器具の種類などによって異なります。実際にどの程度の契約A数が適しているのかは、電力会社のウェブシミュレーションなどを利用するとイメージしやすいでしょう。



契約アンペアシミュレーション(東京電力)
http://www.tepco.co.jp/ep/private/ampere2/ampere01.html

アンペアブレーカーの交換工事は無料

契約A数を引き下げる場合、電力会社にお願いすれば、特殊な配線が必要になるケースを除き、基本的に無料でアンペアブレーカーを交換してもらえます。賢く電気を使って省エネ・電気料金削減を実現しましょう!

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