2019年1月5日更新 Vol.100

第100回記念
エコな「100」特集

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エコの世界でみられる「100」

本省エネコラムが第100回を迎えました。これもひとえにアクセスしてくださる皆さんのお陰です。いつもご愛読ありがとうございます。
今回は第100回を記念して、エコと関連の深い「100」についてご紹介します。

再生可能エネルギー100%で事業を行う「RE100」

まず紹介するのは「RE100」です。これは事業で使う電力を100%再生可能エネルギー(Renewable Energy)で調達することを目標に掲げた企業の集まりです。2018年のRE100の年次報告書によれば、参加企業数は全世界で155社、日本からは10社が参加しています。2017年にRE100の企業は約188TWh(T:テラ ギガの1000倍、キロの10億倍)の電力を使いましたが、そのうち約72TWh(38%)が再生可能エネルギーだったそうです。100%にはまだ足りませんが、今後、再生可能エネルギーが普及してくれば比率は上がることでしょう。
最近は企業だけでなく、環境省や外務省もRE100の加入をめざし、再生可能エネルギーの調達に動き出しています。

野菜・繊維にもあった「100」

農薬の使用を減らし、環境への負荷を下げる「エコな野菜」に対しエコ30、エコ50、エコ100(従来の農薬使用量より30%、50%、100%の削減を図った、という意味です)と認定する制度もあります。これらの取り組みは東京都と山口県で行われています(山口県はエコ100のみ)。
また、エコテックス(R)スタンダード100という認証制度もあります。これは繊維製品が安全・無害であることを認証する制度で、世界中で繊維製品を取り引きする際の指針となっており、全世界で100社以上、16万件の認証実績があるとのことです。

100という数字の持つ意味

こうしてみると100という数字は安全・安心という概念を裏打ちする意味で、エコと親和性があるようですね。
ちなみに長寿のお祝いは基本的に還暦(60歳)、喜寿(70歳)、傘寿(80歳)、卒寿(90歳)、白寿(99歳)、とありますが、100歳を祝う言葉だけは百寿(ひゃくじゅ、ももじゅ)、百賀(ひゃくが、ももが)紀寿(きじゅ)上寿(じょうじゅ)と4種類もあります。それだけ100という数字が特別な、縁起のよい数字として定着しているといえそうですね。
本コラムも連載200回をめざしてがんばります!

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