今回の出演企業は滋賀県長浜市の旅館紅鮎。宿の自慢は、目の前に広がる奥びわ湖の絶景と地元食材を使ったおいしい料理。温泉で日頃の疲れを癒やしながら、くつろぎのひとときを過ごすことができます。
浜口調査員が到着すると、そこには美しい琵琶湖が広がっていますが、かつては大規模な赤潮が発生して水質が悪化したことがありました。そうした背景から、滋賀県民は自然を大切にする思いが強いそうです。
省エネ経済効果・費用
お手軽度
電気使用量
約12%削減
2016年(2013年比)
省エネ施策
- 照明を間引きして太陽光を多く採り入れる
- 客室のブラインドを下げる
- 布団敷きの際、エアコンの温度を1℃上げる
省エネの背景
琵琶湖を守る滋賀県民の環境意識
省エネ施策
1 宿のセールスポイントを隠す?
ラウンジを改装した際、インテリアに天然木を使ったり、照明を間引きして太陽光を多く採り入れることで、自然に寄り添った宿を意識している紅鮎。同時に省エネ活動にも力を入れています。その取り組みが行われているという客室に向かうと、せっかくの琵琶湖の景色が見られなくなっています。そう、窓のブラインドが下がっていたのです…!
2 設定温度+8℃の効果
ここではあえてブラインドを下げていると話す達人。客室は西側に大きな窓があるため、午後になると西日が差し込み、室内温度が上昇してしまうからです。これまでは客室を準備する際もブラインドを下ろさず、そのままお客さまを迎え入れていたため、真夏にはエアコンを18℃で稼働する客室もありました。
3 心づかいでフォロー
現在は、ブラインドを下ろして準備。エアコンの設定温度を26℃にすることができ、省エネにつなげました。宿の売りである琵琶湖の景色を隠してしまうのは思い切った決断でしたが、そこには旅館ならではのもてなしが。チェックイン時に手紙を渡ししたり、客室係がしっかりと説明して、お客さまの理解を得るようにしています。
まとめ
快適な滞在環境を提供することが最優先
このほか、ロビーや廊下のエアコンも外気温に合わせておよそ28℃に設定。夕食時の布団敷きの際、お客さんが設定したエアコンの温度を1℃だけ上げるなど、なるべく影響がでないよう省エネに取り組んでいます。最後に達人は、これからも美しい琵琶湖を守っていきたいと話してくれました。
企業プロフィール
- 会社名
- 旅館紅鮎
- 地域
- 滋賀県長浜市
- 業種
- 温泉旅館
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