今回は北アルプスに囲まれた城下町、長野県松本市にある介護付有料老人ホーム「赤いりんご」の省エネを紹介します。1階に診療所が併設されたこちらの老人ホームは、入居者が安心して生活できるようきめ細かなサービスと心地よい空間づくりにこだわっています。
省エネ経済効果・費用
お手軽度
電気使用量
約12%削減
2015年(2014年比)
電力ピーク
約17%削減
2015年(2014年比)
省エネ施策
- 厨房機器の立ち上げをずらす
- 深夜料金が適用される間は、エアコンの温度を高めに設定
- 食事場所を2階の共有スペースに移動
省エネ施策
1 入居者の体調や生活を守る老人ホーム
2 調理機器とエアコンの稼働が重なる
同ホームの電力ピークは冬の朝で、達人が目をつけたのは電力ピークを抑える工夫。朝6時、1階にある厨房では朝食準備のため、オーブンや電子レンジといった調理機器がフル稼働します。一方、その時間は2階の廊下や共有スペースもエアコンをつけ始めるタイミングのため、電力が一気にピークに達していました。
電気料金削減のカギ!「電力ピーク」とは?
電力ピークとは一日のうちで最も電力使用量の高い30分間の値。電気を多く使う店舗などの企業(高圧契約の場合)では、この値で1年間の電気代のもとになる基本料金が決まります。
3 朝晩でエアコンの設定温度を使い分け
それまでは複数の調理機器の電源を同時に入れていましたが、達人は時間差を設けて立ち上げることで、電力ピークを抑えました。また、エアコンは電気代が安い深夜に高めの温度に設定し、朝6時になったら下げるという工夫も行っています。
4 太陽の光でエアコンの負荷を軽減
朝エアコンの温度を下げても、スタッフが入居者の様子を見ながら調整しているため、快適な生活が維持できています。さらに、1階の食堂は朝食が始まる前からエアコンを稼働していましたが、現在は食事場所を日が差す2階の共有スペースに変更したことで、ムダな電気使用を省くことができました。
企業プロフィール
- 会社名
- 介護付有料老人ホーム 赤いりんご
- 地域
- 長野県松本市
- 業種
- 老人ホーム
- 従業員数
- 20人(2015年4月1日現在)
同様の業種の動画
- 同様の業種の動画はありません
同様のキーワードの動画
- 同様のキーワードの動画はありません