スイーツ店の省エネ
冷蔵冷凍庫内の整理で一石二鳥の効果

省エネ経済効果・費用

お手軽度

約18%削減

2015年（2012年比）

約25%削減

2015年（2012年比）

今回は島根県松江市にある人気の洋菓子店、シェ・ブラン城北店の省エネを紹介します。県内に合わせて3店舗を構えるこちらのお店の定番商品は、栄養価の高い卵をたっぷり使ったロールケーキやプリン。お客さんに笑顔を届けようと日夜スイーツづくりに励んでいます。

こちらではケーキづくりに欠かせないオーブンの使い方を工夫しています。達人がまず目をつけたのは厨房にある2台の電気オーブン。冷めたオーブンを熱し始めるときがもっとも電気を使いますが、これまで2台同時に電源を入れていたことが原因で、電力ピークを迎えていました。

電力ピークとは一日のうちで最も電力使用量の高い30分間の値。電気を多く使う店舗などの企業（高圧契約の場合）では、この値で1年間の電気代のもとになる基本料金が決まります。

現在は1台目のオーブンの電源を入れ、温まった頃合いを見て2台目の電源をオンにしています。オーブンの準備に合わせ、仕込みの工程も見直すことで省エネにつなげました。さらに達人は商品や食材をストックする冷蔵冷凍庫にも工夫があるといいます。

以前、厨房には6台の冷蔵庫と2台の冷凍庫がありましたが、どこになにを置くか決めていなかったため、庫内の空間をムダに使っていました。現在は庫内を整理し、冷蔵庫2台と冷凍庫1台を撤去。省エネにくわえ、商品の保管場所や在庫状況も把握しやすくなりました。