今回は鹿児島県鹿児島市で練り物の製造販売をする株式会社有村屋の省エネを紹介します。大正元年の創業以来つくり続けているのが新鮮な魚のすり身を使ったさつま揚げ。1日に3トンを生産し、日本だけでなくアメリカや東南アジアにも輸出しています。早速、工場のなかを見学させてもらいましょう!
省エネ経済効果・費用
お手軽度
電気使用量
約7%削減
2015年(2011年比)
電力ピーク
約7%削減
2014年(2011年比)
省エネ施策
- トンネルフリーザーの稼働を2台から1台へ
- 電力ピーク時にはエアコンを一時的に切る
省エネ施策
1 伝統と技術に育まれた鹿児島の味
2 社長のもったいない精神から始まった省エネ
達人の父である社長はムダが嫌いなため、人がいない場所の照明を普段から消すなどしていましたが、今回2台のトンネルフリーザーの使い方を見直し、省エネに取り組むことになりました。これは揚げたてのさつま揚げを急速冷凍・冷却する装置で、大量の電力を使います。以前は急な注文に備えて、常に2台稼働させていましたが…
3 必要な分だけ稼働するよう見直し
現在は基本的に午前2台、午後1台を稼働してまかなうようになりました。また、達人自らが照明や機械の切り忘れがないか工場内を見回り、従業員に声を掛けることで省エネ意識を高めています。社長は「省エネは真剣に取り組むべきであり、これからのことは達人に任せている」と話していました。
4 電力ピークを見極めてエアコンを稼働
有村屋の練り物は鮮度のよい材料を贅沢に使うのが特徴。鮮度を落とさないよう手早く作業を行っています。フライヤーの周辺は30℃以上になることもあり、品質を保つため工場内のエアコンを20℃に設定しています。夏場の昼時は電力ピークになりやすいため、状況を確認しながらエアコンを一時停止しています。
企業プロフィール
- 会社名
- 株式会社有村屋
- 地域
- 鹿児島県鹿児島市
- 業種
- さつまあげ製造
- 従業員数
- 75人(2015年4月1日現在)
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