今回の出演は千葉県白井市の地域密着型介護施設を運営する社会福祉法人いこいの会。同法人が取り組む近隣の環境に配慮した省エネ活動について伺いました。
省エネ経済効果・費用
お手軽度
電力ピーク
約82%削減
省エネ施策
- 排水を敷地内で浄化して、芝生に散水
- 雨水を貯めて、洗車や施設内の掃除に使用
- 大型浴槽ではなく、個別浴槽を使用
省エネの背景
省エネ施策
1 排水を敷地内で浄化して、芝生に散水
周囲を田畑に囲まれた環境において地域に密着した施設運営をするうえでは、近隣の農家の方々と共存していくことが欠かせません。達人は周辺の田んぼに配慮して、排水を外へ流さず宅内浄化することにしました。
敷地の前にある6つの浄化槽で排水をバクテリアや塩素で繰り返し消毒するシステムです。浄化された水は排水せず、芝生や植木に自動で散水し、再利用しています。
2 雨水を貯めて、洗車や施設内の掃除に使用
さらに達人は、施設全体の屋根から敷地に降った雨水を貯め、近隣で火災が起きた際に防火水槽として使ってもらうことにしました。この雨水は洗車や室内の掃除にも使います。
また施設では地下水を利用し、常に一週間分貯水しています。排水も出さず井戸水を使用しているので水道代はかかりません。
3 大型浴槽ではなく、個別浴槽を使用
利用者が使う浴室でも省エネに取り組みました。デイサービスで使っていた大型浴槽ではなく、個別浴槽を主に使うことで、使用するお湯の量が5分の1になりました。さらにお湯を足して使うことでガスと水の使用量を10分の1程度節約することができました。
4 利用者とともに取り組む省エネ
この施設は竣工当初、試運転ですべての電気機器を一気に稼働し、電力ピークが105 kWを超えてしまいました。そこで職員と利用者が協力し合い、電力ピーク削減に取り組みました。こまめな照明の消灯や、利用者のレクリエーション・洗濯・食事の支度などの時間の工夫で電力ピークを18kWに抑えることに成功しました。
達人にとって省エネとは「環境への恩返し」。利用者とともに取り組みを続けています。
企業プロフィール
- 会社名
- 社会福祉法人いこいの会
- 地域
- 千葉県白井市
- 業種
- 介護施設
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