経験とデータをもとに
炉の稼働をスケジュール化

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省エネ経済効果・費用

お手軽度 星2個(星3個が最もお手軽)

電力ピーク

10%削減
2014年(2011年比)

省エネ施策

  • 炉の稼動が重ならないようにする

省エネ施策

1 安定品質・納期遵守がモットー


今回は愛知県大府市にある株式会社共和熱処理の省エネを紹介します。こちらで扱うのは、主に自動車の部品。熱を加えることで部品の固さや性質を変える熱処理加工を専門に行う創業45年の会社です。
こちらでは熱処理に使う炉を調整することで省エネしているそうです。早速調査します!

2 焼入れを行う炉の稼働を調整


工場では金属の強度を高めたり、加工しやすくしたりするために焼入れという作業を行っています。1000℃近い高温に金属をさらすそうです。それには炉と呼ばれる焼入れ用の設備を使用しますが、達人は工場にある11台のうち、8台の炉を調整することで省エネにつなげたといいます。

3 ピークの原因の炉はガスで稼働!?


以前は始業開始と同時に8台の炉を一斉に稼働させていましたが、これによって電力はピークに。…ということはこれは電気炉なのでしょうか?実はこちらではガス炉を使用していますが、ガスを燃焼させるために空気を送り込むブロアーと呼ばれる装置に電気を使用しているのです。

電気料金削減のカギ!「電力ピーク」とは?


電力ピークとは一日のうちで最も電力使用量の高い30分間の値。電気を多く使う店舗などの企業(高圧契約の場合)では、この値で1年間の電気代のもとになる基本料金が決まります。

4 炉の分散稼働をスケジュール化


熱処理の工程はおよそ90分かかります。そのうちブロアーの電力消費が大きいのは開始から20~30分の間。達人はこれまでの経験とデータをもとに炉の稼働スケジュールを作成しました。炉の稼働が重ならないようにすることで、電力ピークを抑えたのです。

企業プロフィール

会社名
株式会社共和熱処理
地域
愛知県大府市
業種
熱処理加工
従業員数
23人(2015年5月1日現在)

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