2020年10月25日更新 Vol.165

素材や見た目で選んで
手作りのお弁当を楽しむ!

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周囲の山が赤や黄色に色づき、秋が深くなってきました。 今年の紅葉狩りは、密を避けた時間や場所を選んでゆったりとお弁当を楽しんでみませんか。新型コロナウイルスの感染が止まらない今、飲食店などでテイクアウトのお惣菜やお弁当を販売する店舗も増えていますが、自分の大好きなおかずをつめた手作りのお弁当もおすすめです。手作りのお弁当に欠かせない弁当箱についてご紹介します。

お弁当のはじまりは織田信長!?

弁当の語源は、「好都合」「便利なこと」を意味する中国南宋時代の俗語「便当」とされています。日本では、戦国時代の名将・織田信長が戦の際に軍勢に配る食事を、手間がかからないように、1人分ずつ箱につめて配膳したのが、弁当のはじまりと言われています。江戸時代になると、庶民の間にも花見に持参する重箱の弁当や、芝居の合間に食べる幕の内弁当などが流行。明治時代には、鉄道の発展とともに、駅弁も登場しました。

ヒノキ、スギ、漆の殺菌効果でおいしさ長持ち

江戸時代から日本の各地で作られてきた弁当箱に、ヒノキやスギなどの薄板を曲げて作ったまげわっぱがあります。ヒノキやスギには、殺菌効果があり吸湿性もすぐれているので、食材が傷みにくく、余分な水分も吸収してくれ、ごはんが冷めてもふっくらとおいしく食べることができます。また、鮮やかな朱色が目にも楽しい漆塗りの弁当箱も、同じく漆の殺菌効果が期待できます。 昭和にはいると、アルミ製やステンレス製の弁当箱が目立ってきますが、これらは油汚れの落ちが良く、傷もつきにくい素材なので傷に雑菌が入る心配がなく衛生的です。 ただし、木製の弁当箱や、アルミ製、ステンレス製の弁当箱の多くは、電子レンジや食洗器を使えないので注意が必要です。最近ではお手入れのしやすいプラスチック製の弁当箱が主流ですね。

プラスチックの弁当箱で気を付けたいこと

一方で、アルミ製やステンレス製に比べると、表面に傷がつきやすく、油汚れがしみ込むと落としにくい点がプラスチック製の弁当箱の注意点です。大きな油汚れはキッチンペーパーなどでふき取ってから洗う、細かな隙間には、小さなスポンジや使用済みの歯ブラシなどを使って汚れをしっかり落とす、ゴムパッキンは毎回はずして洗う、などを心がけたいですね。また1週間に一度は、つけ置きタイプの洗剤や、重曹を水にとかしたものにつけて洗うこともおすすめです。
弁当箱の素材によって扱い方法はさまざまですが、用途や見た目の好みなど、ぜひみなさんにぴったりなものをみつけて、楽しんでください。

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