今回の出演は愛知県小牧市で産業用ロボットの金属部品を製造する株式会社英幸です。
話を伺うのは社長の前田宣治さん。エアコンを効率よく使う達人です。
省エネ経済効果・費用
お手軽度
電気使用量
約12%削減
2012年(2011年比)
省エネ施策
- ダクトを通し、エアコンの冷気を工場内に拡散
- 熱交換式の換気扇で外気の侵入を防ぐ
省エネの背景
省エネ施策
1 冷たい空気を隅々まで
およそ2,900平方メートルの広い工場を効率よく冷やす秘訣はエアコンにつなげられたダクトにあるそう。 ダクトとは空気を運ぶ配管のことで、空調や換気などを目的に建物内に設置される設備です。 この工場内に張り巡らされたダクトは特注で、エアコンの冷たい空気を隅々まで運び、工場全体が常に涼しくなるよう設計されています。
2 達人に火をつけた受注
実は以前、室温25℃で製造しなくてはいけない特別な製品を受注しました。 そのため達人はエアコンを設置しましたが、室温をキープするための電気代に頭を悩ませていました。 6台あるエアコンの稼働台数を減らせないかと考え、着目したのがダクトの吹き出し口でした。 効率よく冷やすため風量や風向をどうするか、試行錯誤を繰り返し、3台のエアコンで25℃を保つことに成功しました。
3 実際の効果は
実際に工場内で室温を計ってみました。スタート地点の工場の端は25.2℃。少し歩いて工場の中央付近でも25.2℃。
最後に反対側の隅では25.1℃となっていました。達人の努力の甲斐あってしっかりと室温が保たれています。
4 換気もただの換気じゃない
製品検査室の換気にも工夫がありました。 一般的な換気扇は熱い外気を取り込むので室温が上がってしまい、エアコンの冷房効率が落ちてしまいますが、 達人の使用している換気扇は熱い外気と冷たい内気を熱交換して取り込むことができるので、エアコンの効きを弱めることなく換気を行えます。 こうした取り組みの結果、達人は12.2%の使用電力量の削減に成功しました。
企業プロフィール
- 会社名
- 株式会社英幸
- 地域
- 愛知県小牧市
- 業種
- 金属切削加工
- 従業員数
- 15人(2012/6/1現在)
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