2022年1月15日更新 Vol.209

冬は燃費が悪くなる!?
ムダなガソリン消費を抑えよう

  • リサイクル・その他


昨年から続くガソリン価格の高騰。車のガソリン代に頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。さらに車の燃費は夏場よりも冬場の寒い時期のほうが悪く、特に北海道などの寒冷地では、夏との差が30%にもなります(財団法人省エネルギーセンター調べ)。
今回はムダなガソリン消費を抑えるため「自分たちにできること」を考えます。

お財布にも環境にもやさしいエコドライブ

燃費を向上させる取り組みのひとつとして「エコドライブ」があります。環境省より公表されている「エコドライブ10のすすめ」を振り返ってみましょう。


(1)ふんわりアクセル「eスタート」
(2)車間距離にゆとりをもって、加速・減速の少ない運転
(3)減速時は早めにアクセルを離そう
(4)エアコンの使用は適切に
(5)ムダなアイドリングはやめよう
(6)渋滞を避け、余裕をもって出発しよう
(7)タイヤの空気圧から始める点検・整備
(8)不要な荷物はおろそう
(9)走行の妨げとなる駐車はやめよう
(10)自分の燃費を把握しよう

注目すべきは、車に積む荷物の重さと燃費の関係。たとえば100kgの荷物を載せて車を走らせると、燃費が3%程度悪化します。特に冬場はスキーのキャリアなども要注意。使用しない荷物は面倒でもこまめな積み降ろしを心がけましょう。

NO!宅配便の再配達

車を運転する機会のない方にも取り組めることがあります。
2020年から続くコロナ禍で宅配便を利用する機会が増えています。国土交通省のまとめによると、2020年度の宅配便取り扱い個数は前年よりも11.9%増加の48億3647万個と6年連続で過去最多を更新しています。
そうしたなかで、再配達の数は全体の約2割にのぼり、余計なガソリン使用につながっているのです。最近は置き配の定着や、リモートワークによる在宅時間の増加で多少の改善はみられるものの、まだまだできることがあるはずです。

≪送るとき、受け取るときにできること≫
◎荷物を送るときは、相手の受け取り可能な日時を確認してから送る。
◎荷物を送るときは、ポスト投函が可能なサイズで送る。(郵便だけでなく、宅配各社よりポスト投函のサービスが用意されています)
◎最寄りの駅やコンビニの宅配ボックス(ロッカー)を利用する。
◎アプリなどを活用し、受取時間を指定して一度で確実に受け取る。

車にまつわるCO2排出量

最後にムダなガソリン消費が与える環境への影響を見てみましょう。
環境省・国土交通省の資料によると、自動車・船舶などの運輸部門の国内CO2排出量は、2001年をピークに減少傾向にあるものの、2019年度時点で全排出量の2割弱となっています。
さらに運輸部門の内訳を見ると、自家用車が5割で、営業用の貨物車やバス、タクシーなどを合わせると、自動車だけで運輸部門の排出量の8割を占めています。

ガソリン代の高騰は家計に大きく影響する問題ですが、環境面にも少なからず影響を与えていることがわかります。持続可能な社会の実現に向けて、自分たちにできることを進めていきましょう。

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