2020年8月15日更新 Vol.158

今夏をエコに過ごす方法
お教えします!

  • 電気

STAY HOME継続中



新型コロナウイルスが猛威を振るう現在、リモートワークなどの在宅勤務が増え、自宅で過ごす方も多いでしょう。
その結果、例年よりも電気代が上がったという方が増えています。
今回はこうした状況下で実践できる真夏のエコな過ごし方についてお話します。

暑さの源は窓にあり

日当たりの良いお部屋は、夏以外の季節は快適なのですが、猛暑の続く昨今の状況では室内を暑くする原因となってしまいます。
たとえ冷房をしていても、窓など開口部からの熱の侵入は室温上昇要因の7割以上を占めるそうです。そのため、夏は窓の暑熱対策が重要です。
手っとり早いのは「カーテンを閉める」こと。これがもっとも費用対効果が高い対策です。
さらに窓ガラスを遮熱化するのも有効です。遮熱化する方法は①遮熱フィルムを張る②遮熱塗料を塗る、の2つがあります。紫外線・赤外線をカットする効果もあるものも多くありますが、詳細はメーカー各社のサイトなどをご確認ください。

冷蔵庫も工夫次第で省エネに

冷蔵庫の使い方も工夫次第で省エネになります。
まず、冷蔵庫の中身は「詰め込まない」こと。多くの食料を詰め込むと冷気の通りが悪くなり、その結果上がった庫内温度を下げようと冷蔵庫がフル稼働を始めるため、電気をたくさん使います。扉の開閉数はなるべく減らし、ビニールカーテンを付けるなどして冷気の散逸を防ぎましょう。
冷凍庫は冷蔵庫と違って食料を詰め込んだほうが早く冷凍できるので、いっぱい入れたほうが冷却効率は高まります。また、間仕切りとして金属製のブックスタンドなどを使うと、食品が早く冷えるのでおすすめですよ。
見逃しがちなのが冷蔵庫の裏。冷蔵庫は庫内の熱を裏などから外に放出するため、ここに埃などがついていると、ムダな電気を使うことになります。冷蔵庫の裏面はきれいな状態を維持しましょう。

エアコンの稼働を抑える冷感グッズ

水に浸し、体に装着すると気化熱を奪って涼しくなる冷却バンドや、ハイテク調温素材によるベッドパッド、さらに保冷剤の活用など、エアコンの代用として冷感グッズを使ってみてはいかがでしょう。
ハッカタイプの入浴剤などを使用すればしばらくの間冷涼感が持続します。手持ちタイプの扇風機などと組み合わせて使うのもよいかもしれません。
また、暑い時にはエアコンの温度設定を下げるより、送風機能を強めたほうが使用電力量は少なくて済みます。なるべく「強」運転で乗り切るとよいでしょう。もちろん、扇風機などを併用することも効果的です。

思い切ったリフォームも

家が古くて思うような断熱効果が得られない、という方は思い切って自宅をリフォームしてみてはいかがでしょう。その際、活用したいのが各種の公的補助です。
例えば一般社団法人環境協創イニシアチブでは省エネ建材を導入するリフォームを支援するため、「次世代省エネ建材支援事業」「断熱リフォーム支援事業」を行っています。
このほかにも燃料電池の導入を支援する補助金など、多数の補助制度があります。思い切ったリフォームをお考えの方はぜひこうした公的補助の活用も検討してみてください。