2019年6月25日更新 Vol.117

引越し先のごみの分別に困惑
自治体ごとにルールが異なる理由は?

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ごみの分別方法の違いに驚き


4月から新しい環境で過ごしている方も、そろそろ今の生活に慣れた頃でしょうか♪皆さんは引っ越しした際、以前のごみの分別方法と異なり、戸惑った経験はありませんか?燃えるごみ、燃えないごみ、缶、ビン、ペットボトルなど、それまで最低限の分別だった方は、細かい指定に慣れるまで大変ですよね。

自治体ごとに分別ルールの策定が可能


2005年、横浜市ではごみの分別を10種類に増やしたのに対し、東京23区ではプラスチックも燃えるごみに分類されるようになりました。これらにはなんの違いがあるのでしょう?日本にはごみの分別に関する法律がありますが、実は市区町村ごとにさらに細かい分別ルールを定められるのです。

もっとも細かく分別している町は?


日本でもっともごみの分別数が多い自治体は、徳島県上勝町。2003年、2020年までに同町のごみをゼロにする「ゼロ・ウェイスト」宣言を掲げ、現在45分別するルールが設けられています。紙類やびん類だけでも数種類に分けられていて、3R活動をはじめ環境に配慮した取り組みを進めています。

分別ルールの背景にある課題


こうした自治体による分別方法の違いは、人口や焼却設備、コストの問題が関係しています。東京のような大都市は最新の焼却設備が整っていて、プラスチックを燃やしたときの有害物質の発生を抑えられます。反対に分別しすぎると、それに対応する人員にコストがかかってしまうなどの問題があるのです。

ルールを守りごみを減らす

日本は美しい国と見られていますが、実は世界一ごみの排出量・焼却炉の数が多い国。国土が狭いためごみを燃やし小さくしてから埋める必要がありますが、こうした実情を知ると、いかに自分たちが多くのごみを出しているか気付かされますね。一人ひとりが分別ルールを守ることでリサイクル率を上げ、ごみを減らせます。皆で協力していきましょう!

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